インタビュー

SEEDAの2009→2010――(1)

 

SEEDA 『SEEDA』 KSR(2009)

リリース後の引退発表でも話題を撒いた一撃で、ビート選びやフロウの変化など新作に繋がる要素も多い。いま聴き返すとシメに“6 MILLION WAYS”を持ってきてるあたりが、まさにジェイ・Z『Black Album』的かも?

VARIOUS ARTISTS 『くLabel【其の五】 その後は吾郎の五曲』 くLabel(2009)

KREVAが送り出した、青森といえば……な熊井吾郎の作品集。ここに招かれたSEEDAはキャッチーな“Good Boy, Bad Boy”にてKREVAと“TECHNIC”以来の再合体。

STICKY 『WHERE'S MY MONEY』 SCARS(2009)

『SEEDA』にも参加していたSCARSの盟友の初ソロ作にて、ブルージーな語り口が穏やかに交錯する名曲“DAY N NITE”に客演。『BREATHE』にも参加する予定だったそうだが……。

SMITH-CN 『"yumenokakera"~PIECE OF DREAM~』 ConCreteGreen/BACKYARD(2009)

SEEDAのサポート作品第1弾。本人の参加はないが、OHLDにBL、SKYBEATZといった布陣の安定感は言わずもがな。店頭特典となる両者のコラボ音源も良かった。

SEEDA “WISDOM” ConCreteGreen(2009)

〈引退〉前の録音を元にした復帰シングル。街に注がれるSEEDAとILL-BOSTINOの眼差し、温かく強いEMI MARIAの歌、凍てついた情緒の向こうに希望の揺らめくOHLDのビート、すべてが素晴らしい。

VARIOUS ARTISTS 『RAPSTA ON BOOTSTREET』 D.OFFICE(2010)

D.Oが運営するショップから出た人気コンピでは、そのD.OにL-VOKALも交えて“CRAZY”を披露。なお、9月に登場するD.Oのカムバック・シングルにもSEEDAは参加している模様!

VARIOUS ARTISTS 『コラボ力学 Vol.1』 YANASE(2010)

表題通りのコラボ企画集で、かつてはガラパゴス4での緻密な仕事で知られたLAのトラックメイカ−、マイク・ギャオとの“Babylon Childe”を収録。英詞でラップするシャープなSEEDAが新鮮だ。

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掲載: 2010年08月18日 18:02

更新: 2010年08月27日 18:15

ソース: bounce 324号 (2010年8月25日発行)

ディスクガイド/出嶌孝次