石川さゆり with 奥田民生 『Baby Baby』
掲載: 2010年10月20日 11:59
「いい曲だなあ、私が歌ったらどうなるかなって」(石川さゆり)
「演歌も好きですけど、演歌を作ったわけではなくて」(奥田民生)」
昨年のくるり主宰の野外イベント「京都音楽博覧会」に2人が参加、
初体験の野外フェスを堪能した石川と奥田が、意気投合したことだった。
石川さゆり「曲をお願いする、というより、一緒に何かやれたらいいねって。
私は2,000曲以上レコーディングして、いろんな色の、ありとあらゆる曲を
歌わせてもらってきたけれど、まだ何かあるだろう、
面白いことを見つけたいと、思うんですよね」
奥田民生「最初はどういう曲を作るか決まってなかったんですけど。
まあ演歌みたいなものも僕は好きなんですけど、演歌を作ったわけではなくて。
プレッシャーは無かったですけど、今までにない刺激がありましたね」
出来上がった曲は、モータウン調を意識したと奥田がいう“Baby Baby”。
石川のキュートな歌声が新鮮に響くポップ・チューンだ。
石川「いい曲だなあ、私が歌ったらどうなるのかなあと
おもいながらデモ・テープを聴いて。
奥田さんの歌は男性のアプローチをしてらしたので、
女性だったらこうなるかなって感じで。
“天城越え”とは発声も違うし、歌詞の内容より声が中心かなと思って」
もう1曲はムード歌謡テイストも漂う“スロウサーフィン”。
石川のしっとりした歌に、奥田の声が薄く重なるスモーキーなナンバー。
奥田「女子と男子の声が一緒に出ると
「銀恋」(“銀座の恋の物語”)みたいになっちゃうんで、
だんだん僕の声を下げて行って。
でもこの曲の狙いは、雨の中で嫌々サーフィンやってる感じ。
辛いなーみたいなね(笑)」
2曲とも奥田の新作『OTRL』と同様に、ほぼ全楽器を自ら演奏。
東京スカパラダイス・オーケストラの管隊と、
Leyonaとうつみようこがコーラスで参加した。
柔軟に音楽を楽しんでいる2人の姿勢が伝わる2曲は、
意外性に留まらない新鮮な刺激を私たちにも与えてくれる。
■SONG LIST……『Baby Baby』
01.Baby Baby
02.スロウサーフィン
03.Baby Baby(Instrumental)
04.スロウサーフィン(Instrumental)
■ PROFILE…石川さゆり with 奥田民生(いしかわ さゆり / おくだ たみお)
“天城越え”などのヒット曲で知られる歌手の石川さゆりと、
ロック・バンドのユニコーンを経てソロ活動をしている奥田民生の、初顔合わせ。
奥田の楽曲を柔軟に歌いこなす石川の歌唱力・表現力に感服する珠玉の2曲が誕生。

記事内容:TOWER 2010/10/20号より掲載


