インタビュー

『ADVENTURE』にお供した〈DO10!!〉のアルバムを桃野&松下が怒濤の解説!――(1)

 

1. LCD SOUNDSYSTEM 『Sound Of Silver』 DFA/EMI UK(2007)

いまは80sだなって思うんですけど、ジェイムズ・マーフィーは80年代のなかでも名盤とされてるトーキング・ヘッズ『Remain In Light』のノリを継承してるっていうか、〈ザ・80s〉みたいなものとイイ感じの混ざり方をして2010年を迎えてる人なんじゃないかなと。*桃野

2. TORO Y MOI 『Causers Of This』 Carpark(2010)

2010年を象徴するような作品。少し前に流行ったニューゲイザーの感じがある。あと、USインディーを扱っているサイト〈Pitchfork〉も同じようにいまの時代を象徴するもののひとつだと思うんですけど、このバンドもそこから出てきていたりして現代っぽいということで参考に。*桃野

3. MINOR THREAT 『Complete Discography Dischord

ストレートエッジなハードコアをやるっていうこと自体が当時はあり得なかったと思うんですよ。その〈あり得ない〉っていう感覚を採り込みたかったというのがありますね。“正義にて”には、モロにそういうところ——吐き出すエネルギーみたいな感じが出てると思います。*桃野

4. PRINCE 『Prince』 Warner Bros.(1979)

邦題がちょっとキツイですが……〈愛のペガサス〉です(笑)。プリンスは常に新しいことというか、驚かせるということ考えてる人だなって思うんです。これは、音楽で驚くっていう最高の感情——〈知らなかったことを知る〉という感激をくれたアルバム。自分も聴き手にそういう感動を与えたい。*桃野

5. WEEN 『White Pepper』 Elektra(2000)

USの兄弟でやってるユニットなんですけど、彼らの作品っていつも次の曲がどうくるのか一切わからないんですよ。まさにコンピレーションみたいな感じですね。ハードコアが始まったと思ったら超絶にいいメロディーの歌モノがあったりして、これをバンドでやれたらすごいんじゃないかと思ってます。*桃野

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掲載: 2010年11月04日 16:14

更新: 2010年11月04日 16:14

ソース: bounce 326号 (2010年10月25日発行)

構成/土田真弓