インタビュー

LiSA 『Letters to U』

  

 「自分の本来やっているロックといままでの経験も踏まえて、<カッコイイもの>が作れたら」


 2010年に大ヒットを記録したアニメ 「Angel Beats!」から飛び出した劇中バンド、Girls Dead Monster。
そのフロントマンであるユイの歌唱を担当したのが当時無名の新人シンガー、LiSAだった。

 

  あれから1年、彼女を取り巻く環境は大きな変貌を遂げた。
昨年はガルデモとして数々のリリースやステージなどMVP級の大活躍を見せた彼女が、
いよいよソロとしてのキャリアをスタートさせる。

 

  それに関して彼女は以前から 「期待しかしないで」 とよく口にしていたのだけど、
周囲が寄せる多大な期待やプレッシャーと戦った彼女が生み出したアルバム
『 Letters to U 』で見せたたくましさは、あまりに衝撃的な音として耳に飛び込んできた。

 

「今回は自分が本来やっているロックも含めて、あといままでの経験も踏まえて、
<カッコイイもの>が作れたらいいなと思っていました」
と語るように、
LiSA自身が<カッコイイと考える音楽>を集めた本作は、自身の作詞作曲と、
6人の若きクリエイターたちとともに作りあげたもの。ガーリーなパンクからガレージ、
ニューウェイヴなどなど、そのサウンドのいずれもアクが強く、尖っている。
それに対してLiSA はただ乗っかるだけではなく、バイオグラフィー的な作詞や時に
ハードコアに寄った歌唱を聴かせるなど、自身の色を押し出し、自身のアーティスト・センスより広げようとした。
こうしたガチンコ具合は結果として、本作をこのうえなく刺激的で、このうえなくLiSAそのものである作品に
仕立て上げたのだ。

 

いままでもいろんな方から期待していただいていますけど、
非常にありがたいことです。だから、これからも期待しかしないで(笑)

 

 ソロとしての確かな第一歩となった『Letters to U 』。
しかしそんな記念碑的な意味合いと同等あるいはそれ以上に、
本作はシーンの風景すら変えてしまう破壊力とマジックに満ちている。
期待しかいないで? いや、これからは期待以上のものを求めてしまいそうだ。

 

 

■NEW Album……『 Letters to U 』 now on sale!

 

4/20発売
CD:¥2,625(tax in)

SONG LIST
01.Believe in myself
02.ミライカゼ
03.永遠
04.エスケープゲーム
05.覚醒屋
06.妄想コントローラー
07.無色透明 

■ PROFILE… LiSA(リサ)

2010年放送のTVアニメ 「Angel Beats!」の劇中バンド「Girls Dead Monster(ガルデモ)」
2代目ヴォーカル・ユイ役の歌い手に抜擢、ガルデモ名義で発売のシングル・アルバムランキングは
全てオリコン上位にチャート・イン。またLiSA本人の持つキャラクターも注目を集め、今作で待望のソロ・デビュー。

 

   
記事内容:TOWER 2011/4/20号より掲載

カテゴリ : HOT PICKS

掲載: 2011年04月25日 16:00

更新: 2011年04月26日 10:30

ソース: 2011/4/20

澄川龍一