インタビュー

『フラッシュバック、夏。』に参加したアーティストの関連盤を紹介

 

CRAZY KEN BAND 『いっぱいいっぱい』 DOUBLEJOY INTERNATIONAL/ユニバーサル(2011)

ライムスとは“肉体関係 part 2”で交尾済みのCKBですが、今回はそのギタリストの小野瀬雅生が“サマー・アンセム”にてギラギラ眩しいサーフなノリを注入。〈オレらから夏は奪えないぜ〉と言い放つ同曲と“ザ・サウナ”は、Mr. Drunk自身が4年ぶりにプロデュースしたライムス曲でもありますね!

DJ Mitsu the Beats 『UNIVERSAL FORCE』 PLANETGROOVE /Village Again(2010)

被災後に作り上げたGAGLEの配信曲“うぶこえ(See the light of day)”も記憶に新しい仙台の雄。『マニフェスト』でも2曲を手掛けていた彼は、今回タイトル曲をプロデュースしています。ロイ・エアーズ的な眩しさも織り込んだブラジリアン系ループが、妄想と追憶の入り交じった夏の幻を甘酸っぱく彩っていますね。

THE SUITBOYS A.K.A. ☆TAKU TAKAHASHI 『AFTER 5 VOL.1』 TCY/rhythm zone(2011)

自身のレーベル展開やTHE SUITBOYSとして発表したこちらのミックスCDも快調な☆TAKUは、表題曲のリミックスを担当。〈ジャンプアップ、夏。〉と言わんばかりのドラムンベース仕立ては、往年のDJマーキー&XRSあたりを連想させる心地良さでたまりません。

南波志帆 『水色ジェネレーション』 ポニーキャニオン(2011)

元Cymbalsの肩書きも不要、ちょうど出たこの南波志帆の新作(→P28)でも大活躍の矢野博康。ライムスとの初合体となる今回は、マイロ仕事でも組んだ宇多丸と共同で“into the night”をプロデュース。夜遊び前の楽しい予感だけを綴る浮かれた繰り言を、浮き立つようなブラコン・グルーヴがアーバンに盛り上げます!

DJ PMX 『LocoHAMA CRUISING 003』 BAYBLUES/HOOD SOUND/plusGROUND(2011)

表題曲を〈レイドバック、夏。〉に改編したのは、日本が誇るGファンクの最高峰。ロコハマ出身のMummy-Dをソロ作に迎えるなどの交流はありましたが……ライムス本隊との絡みは何と93年のデビュー作『俺に言わせりゃ』でプロデュースを務めて以来! 本人のミックスCDにも通じるクルージング感が爽快な出来映えです。

さかいゆう 『ONLY YU』 AUGUSTA/ARIOLA JAPAN(2011)

KREVAやKOHEI JAPANらFG勢とのカラミも多いシンガー・ソングライター。マボロシ“記念日”への客演や〈タマフル〉出演を経た今回は、DJ JINプロデュースの“Magic Hour”にて美声を披露しています。まさに日が沈んだ瞬間の薄明りのようなトラックの美しさにも注目!

 

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2011年08月01日 22:08

更新: 2011年08月01日 22:09

ソース: bounce 334号 (2011年7月25日発行)

ディスクガイド/出嶌孝次

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