インタビュー

9mm以前〜9mm以降、少なからず通じ合っているバンドたち ――(2)

 

凛として時雨 『still a Sigure virgin?』 ソニー(2010)

同世代バンドのなかでも、もっとも近しい位置で切磋琢磨してきた彼ら。音楽的に通じるところも多いが、ステージ上では〈動の9mmに静の時雨〉という正反対なキャラなのもおもしろい。2008年の共同ツアー、同じく同世代のミドリも含めた昨年の3マンなど印象深い共演も多数。*加藤

DRAGONFORCE 『Inhuman Rampage』 Ro-adrunner(2006)

『Termination』からメロディック・スピード・メタルなノリが搭載されるように。速い・デカイ・しつこい(失礼!)の3拍子が揃う最高にカッコイイ“Punishment”は、ドラゴンフォースに感じられた思わず笑いが込み上げちゃう痛快さ。新作でも“Endless Game”などにその片鱗が。それもこれも高い演奏力の賜物。*加藤

Jeepta 『革命エントランス』 pure:infinity(2008)

〈9mm以降〉と言う言葉がもっとも相応しいのは彼らではないか。あきらかにハード・ロック/へヴィー・メタルを通過しているギターのフレーズや、和を感じさせるメロディー、ハイテンションなステージングなど、通じるところは非常に多い。ドラマーが交代し、メンバー全員が男になったことで、両者はますます接近!?*金子

TRIBAL CHAIR 『Crows in the cloud』 One-Coin(2011)

情緒豊かなヴォーカル、スクリームを織り込んだラウドなサウンドに加えて、オーセンティックなメタルの影響下にある流麗なギター・ソロも飛び出し——そんな彼らのスタイルは、9mmにも当てはまる要素だ。ラウド・ロックのファンだけでなくJ-Pop好きにもアピールする間口の広い音楽性という点も同じく。*荒金

 

THE★米騒動 『どうでもいい芸術』 White Riot(2011)

メンバー全員が高校を卒業したばかりという彼らは、きっと中学時代から9mmや凛として時雨といった狂騒的なバンドを聴いたりコピーしたりして育ってきたに違いない。そうでなければ、この年齢にしてこんな複雑でエッジの立った曲は作れないだろう。*金子

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2011年12月27日 21:00

更新: 2011年12月27日 21:00

ソース: bounce 334号(2011年7月25日発行)

ディスクガイド/荒金良介、加藤直子、金子厚武