毛皮のマリーズ 『THE END』
[ interview ]
毛皮のマリーズ、解散――。
リリース直前まで伏せられていた新作のタイトルと、その最後に収められた楽曲の名は〈THE END(ジ・エンド)〉。バンド、というよりも中心人物の志磨遼平は、なぜこのような結論を出したのか――? その理由は通常盤のセルフ・ライナーノーツに掲載されているので、彼による真摯な手記をぜひ直接確認してほしい。
9月6日に店頭に並んだ作品上で掲げられていた〈ラスト・アルバム〉の文字、その日の深夜にラジオを通じて志磨の口から発せられた「今作とツアー〈Who Killed Marie?〉をもって解散する」という声明。そんな多大なるインパクトと共に届けられた最後のオリジナル・アルバム『THE END』について、bounceでは冒頭の事実が発表される前段階で志磨にインタヴューを行っている。「悲しみや絶望を描いた」という本作に関連して彼がピックアップした〈悲しみを美に昇華した盤〉の解説と共に、〈一体、誰がマリーズを殺したのか〉を探ってみよう。