インタビュー

NOVELS『cardioid』

NOVELS midashi

 

シングル“ミッシングリンク”でスマッシュ・ヒットを飛ばしたNOVELSから
早くもニュー・アルバム到着!


 「君と紡いだ天文学的な数の大切な記憶が細胞で、その細胞が
繋がり合って心ができる」──。“心細胞学”という曲で描かれている世界だ。
こんなふうにNOVELSのニュー・アルバムには、生物学、数学、そして天文学で使う
言葉が散りばめられているが、細胞のような例えばその分野に強い興味がない人に
とってトキメキとはほど遠いワードも、彼らの手に掛かるとポップでロマンチックで
メッセージを内包していて……と物語を彩る特別素敵な存在になる。
 

竹内真央(Vo.&Gt.)「僕は文系なんですけど、数学本とかを読むのは
大好きなんです。星や天体も詳しいわけじゃなくて、でも不思議と自分の人生に
例えやすくできてる。そこには意味があるんじゃないかって」


  この、思わぬ言葉に物語りを宿す<魔法>を実現させてるのは、重なり合う音たち。
煌めきという核を持ちながらもフワッとした耳障りの独特の声。
流麗に奏でられるギターの対旋律、感情の起伏を喚起させるベースのうねり。
繊細に、時に力強く叩き出されるドラムの響き。それは音という色筆で詞世界を
描いていってるかのよう。


楠本正明(Gt.)「音楽理論的なことはあまり考えていなくて、
ギターのアレンジを決める時は原曲の持つフィーリングを大切に。それだけです」


山田裕起(Ba.)「自分と闘って生み出したフレーズをスタジオでみんなに投げたら、
そこでまたメンバーの意見との闘いがあって。相乗効果でよくなっていく」


吉田翔人(Dr.)「4人は人間性も考え方も趣味も見事に違って。
この4人それぞれが描く違う円の重なったところがNOVELSなんです」


 
竹内が作ってきた詞や曲を、個性的なメンバーが感性で広げていく。
そうやって生まれたアルバムを竹内は『cardioid』と名付けた。


竹内「数学用語で、意味は心臓形です。
手法を新しくして模索しながら作った作品なので、これが自分たちの心臓になったらなと」


これからの自分たちへ向けて、栄養を循環させる曲の集合体が『cardioid』なのである。

 

■New Album……『cardioid』10/12 on sale!

■ SONG LIST…
01. 遊星オペラサーカス
02. umbrella
03. 双生児
04. Wiz -Album ver.-
05. 忘却事象閲覧所
06. 心細胞学
07. ミッシングリンク ※TVアニメ「TIGER & BUNNY」2ndオープニング・テーマ
08. Mouth of providence
09. コーカス・レース
10. 星と君とマーブル模様のこと
11. グーイグーワ

PROFILE…NOVELS(ノベルズ)

07年10月結成。2枚のシングルと2枚のアルバム・リリースを経て、
今年8月、大ヒットTV アニメ「TIGER & BUNNY」2ndオープニング・テーマ曲“ミッシングリンク”にてメジャー・デビュー。
物語的かつ、深層心理に深く突き刺さるような独自の詞の世界観や、縦横無尽に翔回るギターとうねるようなグルーヴ……。
愛知県発、新世代ロック・ヒーロー。


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記事内容:TOWER 2011/10/5号より掲載

カテゴリ : HOT PICKS

掲載: 2011年10月05日 12:00

ソース: 2011/10/5

TEXT:大西智之