MADONNA 『MDNA』
全世界が待ち望んだ<クイーン・オブ・ポップ>最新章にして、移籍第1弾アルバムが遂に完成!
さぁさぁ! 世界が待ちに待った女王のご帰還である。ダンスにセットに演出に……と
度肝を抜くパフォーマンスを披露した米スーパーボウルのハーフタイムショー(2月5日)は
なんと1億1780万人が視聴したらしいが、そんな圧倒的な期待値の中、
遂にニューアルバムが届けられた。
世界37カ国でチャート1位を獲得した前作『ハード・キャンディ』以来4年ぶり、
そして移籍第1弾となる作品だ。
タイトルはズバリ直球の『MDNA』。
これは新たな門出に際して初心に返ったということなのか、
はたまたマイケル・ジャクソン亡き今、世界一のポップ・アイコンとしての決意表明なのか。
いずれにせよ本作が自信に満ち溢れていることだけは間違いない。
毎度プロデューサーやゲスト陣の人選にはただならぬ拘りを見せるマドンナ。
前作ではR&B~ヒップホップ寄りのアプローチで新境地を開拓したが、
今回はマーティン・ソルヴェイグやザ・デモリション・クルー、ベニー・ベナッシ、
そして名作『レイ・オブ・ライト』を手掛けた
ウィリアム・オービットなど、クラブ畑の多彩な顔ぶれを共同プロデューサーに迎え、
彼女のアイデンティティである
ダンス・ポップ路線に立ち返っている。
先述のスーパーボウルでも披露されたハジけたリード・シングル“ギヴ・ミー・オール・ユア・ラヴィン”では
ニッキー・ミナージュとM.I.A.をフィーチャーするなど、感度の鋭さも流石だ。
一方、マドンナのバラード史上でも屈指の逸曲と言える“マスターピース”は、
彼女自身が監督を務めた映画『W.E.(原題)』(今秋日本公開予定)の主題歌として、
第69回ゴールデン・グローブ賞の<最優秀主題歌賞>を受賞。いやはや、相変わらず話題だらけのアルバムである。
ちなみに先日、長い長い世界ツアーの日程も発表された。残念ながら現時点ではJAPANの文字はリストにないが、
6年ぶりの来日公演実現に向け、この新作を聴きながら皆で女王に念を送ろうじゃないか。
■New Album……『MDNA』 3/26 on sale!
■SONG LIST
1.ガール・ゴーン・ワイルド
02.ギャング・バング
03.アイム・アディクティッド
04.ターン・アップ・ザ・ラジオ
05.ギヴ・ミー・オール・ユア・ラヴィン feat. ニッキー・ミナージュ&M.I.A.
06.サム・ガールズ
07.スーパースター
08.アイ・ドント・ギヴ・ア feat. ニッキー・ミナージュ
09.アイム・ア・シナー
10.ラヴ・スペント
11.マスターピース
12.フォーリング・フリー
13.ビューティフル・キラー
14.アイ・ファックド・アップ
15.バースデー・ソング feat. M.I.A.
16.ベスト・フレンド
17.ギヴ・ミー・オール・ユア・ラヴィン (パーティー・ロック・リミックス) feat.LMFAO &ニッキー・ミナージュ
18.ガール・ゴーン・ワイルド (ジャスティン・コグニート・リミックス・ラジオ・エディット) ※日本盤ボーナストラック
■PROFILE……MADONNA(マドンナ)
82年デビュー。“ライク・ア・ヴァージン ”、“ヴォーグ ”などヒット曲を量産し、現在までに女性ソロアーティスト歴代最高の
累計セールス3億枚超を記録。先日、米TV局VH1が選ぶ「音楽界の最も偉大な女性100人」でも1位に輝いた。
記事内容:TOWER 2012/3/20号より掲載