インタビュー

Def Tech 『24/7』

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気持ち良いアルバムだ。波打ち際を風が吹き抜け、虹のような光と潮騒の中に鳥の声や人々の息づかいが聞こえる。



東日本大震災は、日本が<島>であることを改めて教えてくれた。南北に渡る長い長い海岸線を持ち水平線や波の動きとともに暮らしている。7月10日に出るDef Techの新作アルバム『24/7』は、そんなことも感じさせるアルバムだった。 気持ち良いアルバムだ。波打ち際を風が吹き抜け、虹のような光と潮騒の中に鳥の声や人々の息づかいが聞こえる。風通しの良い清涼感と脈打つ血管のように着実なビート。オーガニックでありつつアスファルトの手触りもある。ジャワインアン・レゲエのオリジネーターにしか作れない心地良さは、彼らが新しい地平にこぎ出したことを証明している。

Micro「マスタリングだけで5回やり直しましたからね。ニューヨークで駄目で、結局、自宅のスタジオでやったものが一番良かった。家マスタリングです(笑)」

Shen「今までで一番苦労もしたし時間もかけました。ここまでやったのは初めて」

  始まりは日本だ。歳時記のようなアニバーサリーソングは最新EDMと日本の祭りの<ワッショイ・ビート>の合体だ。そこから舞台は、波打ち際、海辺、ハワイと移って行く。ソウルテイスト溢れる“The Key”や、オールデイズ風ポップをフィーチャーした“Just a Little Longer”、人生をマラソンに託した“Marathon”、トラデイショナルハワイアンとクラブミュージックを融合させた“He'eia ~Jawaiian Mix~ feat. Makana”。

Shen「ハワイアンミュージックとこんな風にコラボしているラップはなかったと思う」

Micro「ハワイだけだとツー・マッチ・アイランド、ニューヨークだけだとツー・マッチ・シテイ。東京だから作れる、MADE IN JAPANのアイランド・ミュージックを世界に返還して行けるアルバムになった」

ハワイ出身のブルーノ・マーズのグラミー賞ノミネートが象徴する世界のポップミュージック新時代。太平洋の島国から生まれる新しい波をDef Techがリードしてゆく。

 

  ■Album…『24/7』 7/10 on sale!!

 ■SONG LIST
01.Anniversary feat.SONPUB
02.The Best Time
03.Be The One(:※2013年度 赤十字運動広報TVCM タイアップソング)
04.The Key feat. Emi Meyer
05.Just a Little Longer ft. Xavier Boyer of Tahiti 80
06.Marathon
07.He'eia ~Jawaiian Mix~feat. Makana
08.Flow
09.Uchiaketekure
10.Bolero(:※2012年度 赤十字運動広報TVCM タイアップソング)
11.Summer Steppin'

■LIVE……Def Tech Tour 2013


11/03 (日) サンポートホール高松
11/04 (祝) 広島アステールプラザ大ホール
11/12 (火) 日本特殊陶業市民会館フォレストホール(名古屋市民会館大ホール)
11/14 (木) NHKホール
11/24 (日) NHKホール
11/26 (火) 福岡市民会館
11/27 (水) 宮崎メディキット県民文化センター演劇ホール
12/01 (日) 神奈川県民ホール
12/06 (金) 札幌市民ホール
12/10 (火) 静岡市清水文化会館マリナート
12/13 (金) 東京エレクトロンホール宮城(宮城県民会館)
12/14 (土) 新潟県民会館
12/19 (木) 神戸国際会館こくさいホール
12/20 (金) オリックス劇場
12/23 (祝) 沖縄ナムラホール


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記事内容:TOWER+ 2013/7/10号より掲載

カテゴリ : brand new!!!

掲載: 2013年07月09日 18:00

ソース: 2013/7/10

TEXT:田家秀樹