『Joyous』と同期している2013年盤をつぶやく。#Tomitalab
RIP RIG + PANIC 『God』 Virgin/Cherry Red
剣さん歌唱曲で聴かせるアフロ調ファンク。参照元はインタヴューでも語ってらっしゃる通りですが、昨年出たネナ・チェリーとシングの共演カヴァー盤に続いて、良いタイミングで81年の名盤も新装されました。
#『Joyous』聴いたら間違いなく聴きたくなる
MARIO BIONDI 『Sun』 Columbia
インコグニートのブルーイがプロデュースを買って出たシチリアン・シンガーの最新作。オマーやジェイムズ・テイラーらも招いたスタイリッシュなサウンドとダンディーな歌声の絡みは、『Joyous』における冨田+剣さんのそれにも似て。
#アシッド・ジャズっていまキてる?
(((さらうんど))) 『New Age』 KAKUBARHYTHM
AORやシティー・ポップなど煌びやかな意匠を凝らしたグッド・リサイクラー、という向きもありながらレプリカ的なスメルが皆無なのは、ひとえに鴨田潤が編み込んでいく〈歌のことば〉に拠るところ。冨田ラボとの共作も夢見させます。
#シティー・ポップ好き
DAYS OF WINE AND ROSES 『Soundtrack』 Intrada
ご本人が語られていた、冨田メロディーの原点らしきもの。優雅で、優しく琴線を撫でてくれるマンシーニの作品は山ほどありますが、意外にも今年初CD化となった〈酒とバラの日々〉などいかがかと思います。
#マンシーニってどれから聴いたらいい?
BOZ SCAGGS 『Memphis』 Savoy Jazz
冨田ラボの音楽に〈シティー・ポップ〉、ボズの音楽に〈AOR〉と軽く当てはめるのにはいささか抵抗があるもの。そこはつまりブラック・ミュージックの咀嚼度合いによるところなんですが……というところでのメンフィス詣で。
#AORとブルーアイド・ソウルは似て非なり
MAYER HAWTHORNE 『Where Does This Door Go』 Republic
グラミー作家のジャック・スプラッシュやファレルなどを共同制作者に迎え、前作以上にアーバンなテイストを利かせた3作目。元のイメージが透けていても、ぐうの音も出ないオリジナルへと昇華させていく感性は、こちらも名人級。
#スティーリー・ダン好きなら聴こうぜ
高岡早紀 『楽園の雫』 ビクター
冨田サウンドから醸し出されているエレガントな佇まいは、加藤和彦のそれにも通じるところがあり……というところで、今年復刻した彼の代表的なプロデュース作である本作を(90年作)。高橋幸宏も作曲家として腕を振るってます。
#ハイレヴェルなアイドル・ポップ
PAUL McCARTNEY 『New』 Hear Music
マーク・ロンソン、ポール・エプワース──。自身を培った、自身にとって〈永遠〉と思える音楽(ポールならばビートルズか)を新たな同志と共に新たな感性で仕立て上げる……という点で、冨田ラボとポールは並べて賞したい作曲家でありプロデューサー。
#信頼のおける人
カテゴリ : インタビューファイル
掲載: 2013年10月23日 18:00
更新: 2013年10月23日 18:00
ソース: bounce 360号(2013年10月25日発行)
文/久保田泰平