インタビュー

禁断の脳内トリップへと誘う、ファンシー&ストレンジ・ポップ盤あれこれ



Idiot Pop 『EXWORLD』 Idiot Pop(2012)

禁断のポップ・サイドの極北“透明感”をはじめ、彼らの初作で数曲コラボしたトラックメイカー。異様にファンシーでポップな楽曲にストレンジな要素を忍ばせるセンスは、ほうのきと話が合いそうな感じ。同じ意味で、冒頭曲に参加したフレネシも推薦!

 

THE NEW HOUSE 『Burning Ship Fractal』 SECOND ROYAL(2012)

アフロかエスノかオリエンタルか……ジャンクな無国籍感を持つリズム/メロディー/コーラスワークによって、聴き手に現在地を見失わせるサイケデリア。絶妙な揺らぎを纏った音のレイヤーは、禁断と同じくアニコレと通じるものだ。

 

my way my love 『The Fact Is』 dive in!/binyl(2013)

彼らが最新作で構築したのは、オブ・モントリオールを想起させる奇妙でカラフルなサイケ世界。謎のサンプリング・ワーク然り、中心人物の村田有希生が本作を称して語った〈度が過ぎたポップス〉という言葉は、そのまま禁断ポップにもあてはまる。

 

くふき 『くふき』 Wonderyou(2012)

tobaccojuiceの松本敏将を含む3人組の本作は、世界各地の土着的なリズムや旋律、スペイシーなシンセの狭間でさまざまな言語や雄叫び、合いの手が飛び交うモンドなディスコ・ポップ集。韓国から宇宙まで、禁断同様に脈絡のなさが素敵な旅気分が味わえる。

 

tofubeats 『lost decade』 tofubeats(2013)

ポップに振り切ったことにより、女性の歌声に宿る突き抜けたキュートネスや〈萌え〉的な魅力がさらに際立ち、メロウなアーバン感を纏った楽曲も顔を覗かせた禁断の新作。そうした手腕に長けたホットな新世代……という意味では、このトラックメイカーも。

 

cero 『My Lost City』 KAKUBARHYTHM(2012)

禁断の新作と同様、MC.shirafuがサポートするこのバンドも、マニアックなリスナー気質を細やかに反映させることで、楽曲ごとにさまざまな国/地域へと向かう無国籍さを伴っている。参照元を想像する楽しさを与えてくれるポップス、という点でも共通。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2013年11月20日 17:59

更新: 2013年11月20日 17:59

ソース: bounce 361号(2013年11月25日発行)

ディスクガイド/土田真弓

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