Mr.Children『REFLECTION』
新しい音楽の可能性> を探求し続けた2年7ヶ月。
彼らが音楽に費やした全てを余すことなく注ぎ込んだ、濃密なニューアルバムが完成!!
Mr.Childrenというバンドを一言で表すと<誠実>ということだと思う。音楽に対しての姿勢。自分たちの心の動きをどこまで正直に音楽に託せるかというこだわり。メロデイに乗った時の言葉の響きやニュアンス。一生活者としての日々思うことを綴りつつ、誰もが口ずさめるポップミュージックとして完成された距離感も持っている。喜怒哀楽という四つの言葉には収まらない複雑な感情。時として矛盾する言葉にならない思いも歌にしようとする。
6月4日に発売した『REFLECTION』は、そうした意味での最高傑作だと思う。前作『(an imitation)blood orange』から2年7ヶ月。その間にデビュー20周年を迎え、野外やドーム、スタジアムを含む大規模な全国ツアーを足かけ3年に渡って敢行。『REFLECTION』は、そこから次に向けて新しい一歩を踏み出す等身大の渾身のアルバムだ。
潔いアルバムだと思う。すでに巨大なサクセスを手に入れ、名実ともに日本を代表する存在になったバンドでありながら、それをかなぐり捨てるかのように新しい道に踏み出そうとしている。アルバムの先行シングルになった“足音~Be Strong”の歌詞を借りれば<舗装された道路を選んで歩いてゆくだけの日々はもうやめたい>という歌詞が象徴している。
前作からの2年7ヶ月の間に生まれた曲は23曲。その全てを納めたのが
何が正しくて、自分が何者なのかも見えにくい時代だ。過去の名声や賞賛に惑わされず自分たち4人のリアルな音を全身全霊で刻もうとする姿に感銘を受けない人はいないだろう。
■Album……『REFLECTION』now on sale!!
『REFLECTION {Naked}』収録曲
01. fantasy
02. FIGHT CLUB
03. 斜陽
04. Melody
05. 蜘蛛の糸
06. I Can Make It
07. ROLLIN' ROLLING ~一見は百聞に如かず
08. 放たれる
09. 街の風景
10. 運命
11. 足音 ~Be Strong
12. 忘れ得ぬ人
13. You make me happy
14. Jewelry
15. REM
16. WALTZ
17. 進化論
18. 幻聴
19. Reflection
20. 遠くへと
21. I wanna be there
22. Starting Over
23. 未完
-----------------------------------------------------------Mr.Children『REFLECTION {Drip}』収録曲
01. 未完
02. FIGHT CLUB
03. 斜陽
04. Melody
05. 蜘蛛の糸
06. Starting Over
07. 忘れ得ぬ人
08. Reflection
09. fantasy
10. REM
11. WALTZ
12. 進化論
13. 幻聴
14. 足音 ~Be Strong
記事内容:tower+ 2015/6/10号より掲載