ワールドカップ開会式に出演予定だったオペラ歌手が急逝
6月11日より開幕するFIFAワールドカップの開会式でパフォーマンスする予定だった南アフリカ出身のオペラ歌手、シフィオ・ヌツシェベが5月25日、同国のポート・エリザベス病院で死去した。享年34歳。先週に髄膜炎を発症して入院した彼は、そのまま帰らぬ人となった。
ヌツシェベは、ロンドンにある英国王立音楽大学で学び、その後はヨーロッパを中心に活躍。若きテノール歌手としてさらなる飛躍が期待されており、母国で開催されるワールドカップの開会式への出演は、ネルソン・マンデラ元大統領による抜擢だったという。また彼は、ニュー・アルバム『Hope』の発売も控えていた。
ヌツシェベの所属レーベルであるエピックの代表は彼の訃報を受け、次のような声明を発表している。
「音楽のパワーを信じるすべての人にとっての悲劇です。彼は本当に素晴らしい歌声の持ち主でした。彼の紡ぎ出す音楽は唯一無二のものでした」。
謹んで故人のご冥福をお祈りいたします。