X-RAY SPEXの女性シンガー、POLY STYRENEが乳がんのため死去
X・レイ・スペックスのヴォーカリストとして活躍した女性ミュージシャンのポリー・スタイリーンが4月25日、がんのため亡くなった。享年53歳。彼女は今年初めにインタヴューで乳がんの治療を受けたことを告白していた。彼女の公式Twitterでは、スタッフ名義で「私たちは、真のファイターである美しいポリー・スタイリーンが月曜の夜、天国へと旅立つための戦いに勝利したことをお知らせします」というメッセージが掲載されている。
57年にUKのケント州ブロムリーで生まれたポリーは、76年に伝説的なパンク・バンドであるX・レイ・スペックスを結成。ポリーのエキセントリックな歌声と、フリーキーなサックスが絡むパワフルなバンド・サウンドで、当時のUKの音楽シーンにおいて特異な輝きを放つ存在として活躍した。ポリーは同バンドが79年に解散した後にソロ・アーティストへと転じ、80年にアルバム『Translucence』を発表。その後も、幾度か再結成したX・レイ・スペックスに参加するなどして音楽活動を続け、今年3月にはユースがプロデュースを手掛けた新作『Generation Indigo』を発表したばかりだった。
謹んで故人のご冥福をお祈りいたします。