数々の名曲を生んだソウル・シンガー、EUGENE McDANIELSが死去
ロバータ・フラックの名曲“Feel Like Makin' Love”の作者としても知られるUSのソウル・アーティスト、ユージン・マクダニエルスが7月29日に亡くなったことがあきらかとなった。享年76歳。妻のカレン・トンプソン・マクダニエルスによると、彼はメイン州キタリーにある自宅で、家族に見守られながら息を引き取ったという。
ジーン・マクダニエルスの名前で60年代にポップ・シンガーとしてデビューした彼は、全米チャートで自己最高となる3位を記録した“A Hundred Pounds Of Clay”や、バート・バカラックのペンによる“Tower Of Strength”といったヒットを連発。その後よりコンシャスな作風へと変化していき、69年のモントルー・ジャズ・フェスティヴァルでは、レス・マッキャンとエディ・ハリスらのライヴに参加して、当時の社会情勢やヴェトナム戦争を皮肉った“Compared To What”を歌唱。この楽曲は後にシングル・カットされて話題となり、最近ではジョン・レジェンドとルーツがコラボ・アルバム『Wake Up!』でカヴァーしている。70年と71年にはニュー・ソウル期の名盤として名高い『Outlaw』と『Headless Heroes Of The Apocalypse』の2作品を立て続けに発表。74年には前述の“Feel Like Makin' Love”が全米No.1ヒットとなり、グラミー賞にもノミネートされた。
謹んで故人のご冥福をお祈りいたします。