樹木が生み出す交響曲とは? NHK「ETV特集」で坂本龍一の挑戦を追跡
NHKのドキュメンタリー番組「ETV特集」の2月12日放送回で、坂本龍一の活動が大々的にフィーチャーされる。
〈坂本龍一 フォレストシンフォニー 森の生命の交響曲〉と名付けられた今回の特集では、過去に森林保全団体を立ち上げるなど森や木に対して深い興味を抱いてきた坂本が、樹木が発する微弱な生体電位を採取して、そのデータをもとに作曲するという新しい音楽的挑戦を追跡。東北地方太平洋沖地震の発生により壊滅的な被害を受けた陸前高田の海岸で、7万本の松が津波で失われたなか唯一残った1本〈奇跡の一本松〉の電位などを測定し、そこから音楽を作り上げていく教授の姿を、宮崎やNYの森、被災地を旅する様子を交えながら紹介していくという。「宇宙樹」などの著作で知られる文化人類学者の竹村真一と、自然と人間との新しい関係を模索する対談も行っているとのことで、森林と〈3.11〉後の文明についての彼の思考を多角的に知ることができそうだ。
番組はNHKのEテレで22:00から放送予定。貴重な映像となることは間違いないので、ファンはお観逃しなく!