業界注目の文筆家 伊藤亜和、エッセイ本「存在の耐えられない愛おしさ」発売。創作大賞受賞作「パパと私」も収録
応募総数33,981件の日本最大級の創作コンテスト「創作大賞2023」で「メディアワークス文庫賞」を受賞した、伊藤亜和のエッセイが書籍化。受賞作品でSNSでも大きく話題になった「パパと私」に、新たに書き下ろしたエッセイを加え「存在の耐えられない愛おしさ」として、KADOKAWAより発売される。
伊藤亜和――彼女はいったい「何者」なのか。昨年2023年の父の日にX(旧Twitter)上に投稿され、瞬く間に話題となったnoteの記事「パパと私」。ジェーン・スー、糸井重里ら多くの著名人の目に留まり、絶賛された彼女。淡々とした語り口で紡がれる物事の数々は、我々の世界の解像度を少しだけクリアにする。本書はそんな話題作を収録した、家族、人間、愛にまつわる珠玉のエッセイ本となっている。
彼女のフィルターを通して見えている世界を体感し、一端に触れることができる伊藤のデビュー作。ぜひチェックしてほしい。
■著者 伊藤亜和 コメント
機会あって創作大賞に応募し、昨年はおかげさまでメディアワークス文庫賞を頂くことができました。応援してくださったみなさまに、改めて御礼申し上げます。
「パパと私」からはじまる本書は、私が見てきたもの、出会った人について、愛を込めて振り返った記録です。善い人も悪い人も出てはきませんし、判断する必要もありません。大げさにも、しゃらくさくもないように書きました。私の愛おしい人たちについて、そして、私自身も知り尽くせない私について、お話しできる日を楽しみにしております。買ってください。
■KADOKAWA 担当編集 コメント
「面白ければなんでもあり」の精神で様々なジャンル小説を作ってきまして、女性読者に支持されるものならジャンルは不問で、独創性とカタルシスのある作品を書かれる作家さんを探していました。
創作大賞では多くの部門に参加しましたが、小説レーベルですので、小説をメインで選考していたのですが。「パパと私」をはじめ伊藤さんがnoteで書かれている作品を数作読んだところでもう夢中になっていました。むきだしのようで繊細。厳しいようで温かい。小説とエッセイのあわいにいるような伊藤さんの文体に、まだ見ぬ感動を求める心がすっかり射抜かれてしまいまして。あっという間の出来事でしたが、この感動と直感に従わない理由はないと確信しました。
受賞決定後は、書籍化に向け、定期的にお話をしながら書くトピックスを探り合ってました。打合せという感じではなく、本当に長いおしゃべりのような、楽しいばっかりの時間でした。校了直前は、何かとご依頼が重なってしまい恐縮しきりだったのですが、それに対しても涼しい雰囲気でスッとさらっとご対応いただいて毎回凄いと感じていました。疲れた深夜業務の最中に届いた「宇宙の真理」(本書収録)を読んだ時、とてつもなく泣けました。ちょっと見たことのない最高傑作だと嬉しくなりましたね。ぜひ、たくさんの人に読んでいただきたいです!
とても刺激あるご縁をいただけたこともあり、メディアワークス文庫は今年の創作大賞にも参加しています。小説でも、エッセイでも、コミックでも、何でもいいので、書き手の方が一番面白いと思っている作品を読ませていただけたら。今年も楽しみにしてます!
▼書籍情報
伊藤亜和
エッセイ本
「存在の耐えられない愛おしさ」
カテゴリ : タワーレコード オンライン ニュース
掲載: 2024年06月14日 17:50