Jack White、初の単独ジャパン・ツアーが広島からキックオフ。THE WHITE STRIPES時代含む全キャリアから名曲に次ぐ名曲披露
Photo by David James Swanson
Jack Whiteが約1週間にわたるジャパン・ツアーを3月10日に広島のライヴ・ハウス BLUELIVE HIROSHIMAからスタートした。ソロとして「FUJI ROCK FESTIVAL」のヘッドライナーを務めたこともあるJack Whiteだが、単独ツアーを日本で行うのは今回が初めてとなる。記念すべき初ツアー初日の広島公演では、THE WHITE STRIPES時代から、傑作と名高いニュー・アルバム『No Name』に至るまで、キャリアのほぼ全域にわたる名曲たちを惜しみなく披露した。
オープニングを飾ったのは最新作『No Name』収録のヘヴィなブルース・ロック“Old Scratch Blues”。強靭な縦ノリのリズムで会場のボルテージを一気に高めた。次いで披露した同アルバムのリード・シングル“That's How I'm Feeling”は、リリースされて日が浅い新曲にもかかわらず合唱を巻き起こした。
#ジャック・ホワイト 日本ツアー初日広島公演
— ソニーミュージック洋楽 (@INTSonyMusicJP) March 10, 2025
『NO NAME』収録のキラーチューン「That's How I'm Feeling」では、新曲にも関わらず大合唱が巻き起こりました
終演後にはセトリプレイリスト公開予定: https://t.co/BlqbTY1ivz…#JackWhite @SMASHjpn pic.twitter.com/37sv4HGNx4
オーディエンスのこの反応には、収録作『No Name』の評価の高さも関係しているだろう。昨年2024年にサプライズ・リリースされたこのアルバムは、それまでのマルチ・ジャンルを融合させた実験的作風から大胆に方向転換し、ギター・リフと生ドラムを基軸とする「超王道ロック・モード」のサウンドを打ち出したことで話題になった。近年の音楽シーンにおける「ロック復活」のトレンドとも共振し、古典志向でありながら現代的に響く不思議な作品に仕上がっている。(ちなみに、現行のメインストリーム音楽にロック・サウンドを先駆的に導入したOlivia RodrigoやBillie Eilish、MÅNESKINといった新世代のアーティストたちは、揃ってJack Whiteへのリスペクトを公言している)
同アルバムからはほかにも、“It's Rough On Rats”や“Archbishop Harold Holmes”といった強力なナンバーを演奏。いずれもワールド・ツアーの定番演奏曲となっているが、広島のオーディエンスにも熱狂的に迎えられ、特に後者はハイライト級の盛り上がりを見せた。キャリア25年以上のベテラン・アーティストの新曲としては、特異なことだと言えるだろう。
THE WHITE STRIPES時代の名曲たちも続々披露された。今やロック・クラシックの風格がある“Dead Leaves And The Dirty Ground”や軽快なアコースティック・ナンバー“Hotel Yorba”のイントロが鳴り響いた瞬間、往年のファンたちから感嘆の声が広がる。当時と比べても一切衰えない歌声やギター演奏のフィジカルな力強さも、ファンの熱気に拍車を掛けただろう。
#ジャック・ホワイト 日本ツアー初日広島公演
— ソニーミュージック洋楽 (@INTSonyMusicJP) March 10, 2025
ザ・ホワイト・ストライプス時代の名曲たちも続々披露しています!
「Ball and Biscuit」のギターソロをお裾分け
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狂熱のロック・ライヴはアンコールへと雪崩れ込み、THE RACONTEURS名義の“Steady, As She Goes”を皮切りに怒濤の代表曲ラッシュが展開。オーディエンスの合唱が高まっていく様子に、Jackが思わず笑みをこぼす一幕もあった。セットの最後には日本語で「広島、どうもありがと!」とシャウトしたあと、世界で最も有名なメロディの1つと言っても過言ではない、あのギター・リフを演奏。2000年代のロックを象徴する楽曲にしてスポーツ・アンセムとしても知られる“Seven Nation Army”を披露し、ライヴは大団円を迎えた。
#ジャック・ホワイト 日本ツアー初日広島公演
— ソニーミュージック洋楽 (@INTSonyMusicJP) March 10, 2025
誰もが知るあのギターリフにどよめきが起こります...!
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この日の広島公演を目撃したオーディエンスは、間違いなく幸運だった。絶好のタイミングで「超王道ロック・モード」に入った現代最高峰のギタリスト/アーティストが、並々ならぬ熱意で挑む初の単独日本ツアーを、ライヴ・ハウスの規模で体感できたのだから。このあとの公演に来る人も乞うご期待。毎回即興で組み立てられるというセットリストもお楽しみに。
Photo by David James Swanson
▼ツアー情報
「Jack White「No Name Tour」」
3月13日(木)愛知 名古屋 DIAMOND HALL
3月15日(土)東京 豊洲PIT
3月17日(月)東京 豊洲PIT
OPEN 18:00 / START 19:00
▼リリース情報
Jack White
6thソロ・アルバム
『No Name』
NOW ON SALE
カテゴリ : タワーレコード オンライン ニュース | タグ : 来日
掲載: 2025年03月13日 18:00