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第15回 ─ Mr. LADY(ミスター・レディー)

レーベル・ディスク・ガイド──ミスター・レディー、とっておきの10枚をご紹介!! (2)

連載
U.S. LABEL GUIDE
公開
2002/08/08   15:00
更新
2003/04/09   12:51
ソース
『bounce』 234号(2002/7/25)
テキスト
文/小林 英樹

SARAH DOUGHER
『The Bluff』(2001)

レーベル、Kでお馴染みのクラブス、さらにはルッカーズ、キャダラッカにも参加しているサラ嬢のソロ3作目。野太い(失礼!)、彼女のヴォーカル・スタイルはあいかわらず説得力に満ち溢れ、サウンドのほうもハードなバンド・サウンドから繊細なアコースティック・スタイルまで実に表現豊か。このレーベルって、〈120%出しきったる!〉ってなカラーが特徴だと思うんだけど、今作のような余裕のあるナチュラルな作品があると他も映えてくるわけです。大人の一枚。


ELECTRELANE
『Electrelane』(2001)

このところ人気上昇中! 今後大きなブレイクを予感させるのが英国はブライトン出身の彼女たち。USでは本レーベルと契約してこのファースト・アルバムを発表。アナログ・シンセを採り入れたインスト・サウンドはスペーシーかつノイジーなポスト・ロック・スタイルで、ライオット・ガールからのスリリングなパンク魂と、クラウト・ロック~マイ・ブラディ・ヴァレンタイン~ステレオラブが出会ったようなこれまた超個性派。

V FOR VENDETTA
『Beneath This Mask Another Mask』(2002)

ロードアイランド州プロヴィデンスといえば、ライトニング・ボルト、アラブ・オン・レーダー、ブラック・ダイスなど、ポスト・パンク~アヴァン系サウンドでこのところ注目の土地。そして彼女たちもそのひとつ。今作で聴かれるのは、80年代初頭の匂いがプンプンのスカスカ・アート・パンク・サウンド。でもすごくビューティーなポップ・センスも押さえているからニクイ。ブリーダーズ~ツナミ・ラインに、〈No New York〉的エッセンスが見事にマッチ。

TAMI HART
『What Passed Between Us』(2002)

このレーベルで、もっとも若いアーティストが彼女。ストリングスを採り入れた前作『No Light In August』に比べ、このセカンド・アルバムではギター爆発のパンク・スタイルを披露。それはやはりチーム・ドレッシュ、ブッチーズ、そしてスリーター・キニーあたりの影響が強く感じられる魂スタイル。キャダラッカ、サラ・ドーハーらも参加。それにしてもメロディーが格別で、カート・コバーンを引き合いに出されているのも納得。若き才能に今後も注目!

KAIA
『Oregon』(2002)

そしてカイア・ウィルソンのソロ作。やはりブッチーズのパンク・サウンドよりもアコースティックが中心の優しいサウンドを聴くことができます。3作目となる本作では、彼女の類いまれなるソングライティング・センスが大爆発。ブッチーズもそうですが、彼女のメロディーはなんだか終わりがないように思えます。ファンとしてはもちろん嬉しいけど、聴いててすごく辛くなる。悲しくなる。アイダやジェン・ウッドあたりのファンの方もぜひ。

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