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第6回 ─ 2003年01月後半

連載
ワールド・シティー・レポート:ニューヨーク
公開
2003/01/30   12:00
更新
2003/01/30   12:50
テキスト
文/Ryo Nakahara

ニューヨーカーお馴染みのNJライブハウスにDJ SPOOKYが出演

 今回はニューヨークのお隣りニュージャージー州ホーボーケンに位置するレストラン兼ライブハウスMaxwell'sで1月24日に行われたDJスプーキーとサン・ラ・アーケストラのライブをリポート。州を跨ぐとなると遠いイメージになりがちですが、このMaxwell'sはマンハッタンからPATHトレインという電車に乗って15分程度、ホーボーケン駅からもタクシーに乗り継いで5分とかからないというアクセスの良さでニューヨーカーにも人気のスポット。この日登場したDJスプーキーはヘッドハンターズのメンバーとして知られる名ドラマー、マイク・クラークをフィーチャーしターンテーブルと生ドラムとのライブ・コラボレーションに挑戦。ライブ前半では「ドラム・カンバセーション」と名付け、スプーキーとマイク・クラークがターンテーブルとドラムを交互に操ったバトルを展開。昨年リリースされた新作「Optometry」からはステージに映し出された映像とリンクした「Ibid, Desmarchees, Ibid」のマルチメディア・バージョンを披露し、後半にはこの日前座を努めたMC/プロデューサーのジンジ・ブラウンがフリースタイルで飛び入り参加。スプーキーがウッドベース&カリンバを演奏する場面も見られるなど、見応え、聴き応えともに申し分のないライブだった。そして、その後に登場したのがボス亡き後も地道な活動を続けるサン・ラ・アーケストラ。13人の大編成で登場した彼らは見事なまでに自分達の世界に入りこみ、そして聴いているものまでもその世界へ引きずり込む様な、一種異様な空間ともとれる雰囲気でライブ会場をいっぱいにしていた。しかし、2時間を越える長期戦となったこのライブは徐々に暖かみを増し、サターンへと帰還したサン・ラを偲びつつ今尚前進する彼らの心の中を映し出したかの様なライブだった。

 近日のおすすめイベントとしては、今なお多大な影響を与えているポップ・アーティスト、キース・へリングを主題としたミュージカル「Radiant Baby」が1月31日よりイーストビレッジに位置するPublic Theaterでスタート(3月後半まで上演予定)。そして、クイーンズのコンテンポラリーミュージムP.S.1では2月1、16、22日の3日間におよんでMusic for Winter Exhibitionsと題された、アート・エキシビジョンを音楽へとトランスレートするというコンセプトのエキシビジョンが開催予定。メインとなる2月16日にはチベタン・モンクによるドラム・パフォーマンスやチボ・マットの本田ユカによるパフォーマンスが予定されています。