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第1回 ─ 席をゆずる

連載
野 狐 禅 の 社 会 福 祉 概 論
公開
2003/06/25   19:00
更新
2003/06/26   20:06
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文/TOWER編集部

このコーナーは、デビュー・シングル『自殺志願者が線路に飛び込むスピード』発表を前に、プレデビューDVDでの衝撃的フォーク・パンクっぷりが大注目を集めている弾き語りユニット、野狐禅(やこぜん)が贈る連載対談企画。メンバーの竹原ピストルと濱埜宏哉、両名その歌世界同様に吠えたいことは山ほどある様子。というわけで第一回、まずはグサリと〈ボランティア〉を斬る!?

竹原ピストル(以下、竹):俺、昨日考えてたんですけど、ボランティアというものがありますよね、その「ボランティアの定義」とは、何なのかと。

濱埜宏哉(以下、濱):まあ‥‥奉仕活動ですよね?

:見返りを求めないとか、献身的って事が前提だよな。で、そこで連想したのが「テリーマン」なんですよ。超人オリンピックで、東京駅から新幹線を押してどこまで動かせるかって競技のなかで、そのテリーマンが渾身の力で放った新幹線を自ら止めてしまう名場面があるじゃないですか。

:新横浜あたりでね(笑)。

:そうそう(笑)。で、何故止めるのかというと、線路内に子犬が紛れ込んでしまってたワケですよ。

:そこで僕が思うのは、子犬を入れさせるなという事ですよね。

:そこに来たか!(笑)

:オリンピックなんだから、ちゃんと警備しとけと(笑)。

:それはさておきですね。テリーマンは新幹線を止めてしまったばかりに決勝に進出できなかったワケですよ。でも、そのエピソードでテリーマンの人気はドンと上がったよな。

:勝負より大事なことがあるんだ、なんつってね。

:そのテリーマンを見るに、ボランティア精神とは、自分の事はさておき、見返りを求めず、他人の為に行動することであると。でも、それって「見返りを求めない男=かっこいい」という名の見返りをもらってるじゃないかと。

:まぁ、完全に見返りがないってのはありえないですよね。

:電車で席を譲ることにしたって、完全に見返りを求めないでそういった事をするやつっていないと思うんだよ。なぜ、席を譲るヤツがいるかというと、席を譲ることによって「アイツ、出来る」みたいな‥‥。

:あぁ、車掌さんとかが熱い視線を送ってたりして(笑)。

:意外と恥ずかしいモンじゃないですか。

:席譲っても「次で降りますから」なんて拒まれたりすると、かえって切ないよね(笑)。

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