音楽配信サービスがいよいよ本格的に普及しそうな昨今、様々なサービスが登場しています。そこで今回の〈デジタル・ミュージック・ガイド 特別編〉では、その中でもユニークな日本発の総合音楽サービス〈エニーミュージック〉をご紹介。
音楽配信といえばこれまでは、インターネット経由でパソコン上に楽曲データをダウンロードするものがほとんど。パソコンでイイ音で音楽を楽しむとなると、高音質のサウンドカードやスピーカーを搭載する〈本格パソコン志向〉の方ならともかく、自宅のリビングでゆったり音楽を楽しみたい方にはちょっとハードルが高かったかも。今回ご紹介するエニーミュージックは「ネット経由で〈オーディオ・コンポ〉に楽曲データを直接ストックして、ジューク・ボックスのように使ってしまおう」というサービスで、インターネットに接続できる回線環境、クレジット・カードさえあれば、対応オーディオ機器を購入したその日から快適なリスニング環境で音楽配信サービスを楽しむことができます。


HDD搭載ネットワークオーディオ NAS-A1[NET JUKE](ソニー)
対応機器は、普段慣れ親しんでいるコンポにハードディスク(HDD)を搭載し、専用ディスプレイを追加した形態(ビデオアウト端子を使いテレビ画面で操作することも可能)。要はネットに繋がる〈HDDステレオ〉って訳で、容量の許す限りガンガン音楽データをストックできちゃう。この冬もソニー、ケンウッド、シャープ、パイオニア等のオーディオ・メーカー各社から新製品が発売されており、値段帯は市価60,000円前後(ソニーのNAS-A1)からあります。

ハードディスク ステレオ NZ-07(ケンウッド)
さて、肝心の音楽配信サービスの方は、メジャー系列レコード・メーカーによる音楽ダウンロード配信サービス〈Mora(モーラ)〉との提携により、現在約8万曲の楽曲ダウンロードが可能です(配信レートはMDなどと同様のATRAC 3の132kbps)。細かい説明はこの辺にして……bounce.com編集部員が実際に機器を使った印象をレポートしてみましょう。まずソファでくつろぐ感じでリモコン片手に画面操作をするわけですが、これが楽チン。ほとんどの楽曲が曲目にカーソルをあわせだけで即座に試聴できるようになっているので、〈ザッピング感覚〉で気軽にチェックできます。しかもコンポや携帯MDプレイヤーで普段音楽を聴く感覚で、〈いつもの気持ちイイ音〉で楽しめる。早速、J-POPのヒット・ソング(オレンジ・レンジの“花”など)を一通りチェックして、ぐいぐいと奥の階層へ。洋楽の新譜系はもちろんジャズ~ファンク~ディスコといったジャンルの名盤がかなり充実していてビックリ、コアな音楽ファンもハマリそうなラインナップが揃っています。例えば、マリーナ・ショウのライヴ盤、ディアンジェロの甘泣き名曲“Brown Sugar”、MFSBのディスコ名盤『MFSB』、ビースティー・ボーイズの懐かしの“Root Down”、アメール・ラリュー“Get Up”……といった感じで節操なく試聴してしまいました。配信楽曲数は毎週一回アップデートされ、今後もどんどん増える予定とのこと。気に入った楽曲は、曲単体(158円~)で早速ダウンロード購入。購入した楽曲データはメモリ・スティックやNet MDを使うことで、携帯プレイヤーやカーオーディオ、さらには音楽再生対応の携帯電話などで持ち運ぶことも可能です。

HDDネットワークミュージックシステム X-AM1(パイオニア)
また、エニーミュージックは音楽配信以外にもメニューが充実しているのがミソ。オンライン通販サービスを使ってパッケージCDを購入することができるほか、FMラジオのオンエア楽曲情報が得られるのでオンエアーされた楽曲をその場で購入することも可能です(TOKYO FMほか38局に対応)。こちらもFMラジオ党の奥様あたり、かなり重宝しそう。いずれにしろ、日常生活の中で違和感なく使えるサービスといえそうです。

1ビットネットワークミュージックシステム SD-AN1-S(シャープ)
今回ご紹介したエニーミュージック、12月1日からは対象楽曲10曲が無料ダウンロードできる〈Winter Song〉キャンペーンを実施中とのこと。この機会に是非チェックされてはいかがでしょうか?
→bounce.com編集部がエニーミュージック配信楽曲より選ぶ、オススメの〈Winter Song〉はこちら!