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第6回 ─ JBが率いたファンキーな人々

ネタの宝庫を少しだけ開陳

連載
IN THE SHADOW OF SOUL
公開
2005/06/23   13:00
更新
2005/06/23   21:03
ソース
『bounce』 265号(2005/5/25)
テキスト
文/出嶌 孝次

 ジェニファー・ロペス“Get Right”でメイシオの“Soul Power '74”が大胆に用いられていたのも記憶に新しいが、ブレイクビーツの概念が生まれて以来、JBファミリーの音源は常に定番のネタであり続けている。今回はリン・コリンズの代名詞的な“Think(About It)”を例にその一部を紹介しよう。有名どころではパブリック・エナミー“911 Is A Joke”やスリック・リック“Children's Story”、デ・ラ・ソウル“Jenifa”、ジャネット・ジャクソン“Alright”、ボーイズIIメン“Motownphilly”などなど……そのリサイクル量は実に膨大! また、ネタ使いだけではなく、同曲はデラニー&ボニーのボニー・ブラムレットにカヴァーされたり、リン本人を招いたパトラによってレゲエ・リメイクされたこともある。こんな幅広い支持を得る曲がJB家族にはゴロゴロあるのだ。
▼文中で登場した楽曲の収録アルバム。