またしても大収穫だった2005年、宝箱の中身をもう一度確認してみると……
かつてスポットが当てられなかった影の部分にまで行き届く形で、偉大なソウル・ミュージックの遺産を紹介していくという主旨の本連載もちょうど10回目を迎えました! そんな節目でもあり、年末年始ということもあって、今回は2005年にリイシュー/CD化が行われたアルバムや価値のあるコンピ作品を、3つのムードに括って紹介してみましょう。
それ以前はいわゆる〈フリー・ソウル〉のようなマナーに則った作品がリイシューの中心だったのですが、喜ばしいことに2004年あたりからそれ以外の範疇でも楽しめるソウル作品がメジャー/マイナー問わずCDで入手できるようになってきました。2005年もその流れは引き継がれているわけで、15枚に絞るのも大変だったのですが……ここではあくまでも音楽そのものの素晴らしさにフォーカスし、いまの音楽として新譜と並べて楽しめそうなものをチョイスしています。ゆえに、他にもドドッとリイシューされたであろう〈マニア垂涎盤〉であるという価値基準や、いわゆる〈レア度〉などはまったく重視していませんのでご注意を。
この流れが新年も続くことを祈りつつ、次号ではまたレーベル単位での紹介を再開することにしましょう。