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第14回 ─ シカゴの薫り、ヴィー・ジェイ

スウィートからディープまで、お好みで

連載
IN THE SHADOW OF SOUL
公開
2006/04/27   18:00
更新
2006/04/27   19:28
ソース
『bounce』 275号(2006/4/25)
テキスト
文/出嶌 孝次

 今月も膨大なリイシューが……とか前置きは省略! まずはVJからおよそ20年後のシカゴ産品を2タイトル。ひとつはシャイ・サウンドが送り出したウィンディ・シティ唯一のアルバム『Let Me Ride』。超ムーディーなコーラスにスカートもめくれます。もう1枚は後ろめたくなるほどの甘さに溺れそうなヘヴン・アンド・アースのエロい名作『I Can't Seem To Forget You』。どちらも定番ですよ。続いては上掲のVJ盤から17年後、メイヴィス・ステイプルズがリリースしたシカゴ制作のソロ・アルバム『A Piece Of The Action』。言わずもがなのカーティス・メイフィールド謹製で、失敗作とされることも多いようですが……そうかしら?  さらにディープな女声繋がりでいくと、ジェイムズ・ブラウン・レヴューで活躍したアナ・キングの『Back To Soul』も必聴! JBのプロデュース曲やボビー・バードとのデュエットを含むパワフルな快作です。最後は何の脈絡もなくロニー・マクネアの同名作を。ノーマン・フィールズなどが好きな人にはぜひ聴いてほしい、デトロイト・ソウルの宝石であります。

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