今月も良作だらけ! まずはチャールズ&バーバラ・バートン夫妻が率いたオクラホマのバンド、メッセンジャーズ・インコーポレイテッドの70年作『Soulful Proclamation』(SMI/Pヴァイン)が世界初CD化!
ジャズマンのコンピに登場したりしてディープ・ファンク文脈で評価が高いけど、バーバラの優美な歌唱も最高! その発展型となるバートン・インクの『L.A. Will Make You Pay $$$』(Charli-Barbara/Pヴァイン)も世界初CD化で、こちらは洗練されたダンサブルな名品です!
で、オークランドの秘宝館=ヘヴン・セント&エクスタシーの『The Greatest Love Story』(Jamieko's/Pヴァイン)も世界初CD化! 明朗なダンサーと激甘なスロウ、そして胡散臭いジャケが三位一体となった謎の傑作よ。さらには自由ソウル派もAORファンも垂涎の名品を2枚。
デヴィッド・フォスター率いるスカイラークのメンバーだったカール・グレイヴスの76年作『Carl Graves』(A&M/ヴィヴィド)で極上の瀟洒なメロウネスに溺れるも良し、パズルのドラマーだったジョン・ヴァレンティの世界初CD化となる76年作『Anything You Want』(Ariola America/Pヴァイン)でブルーアイド・ソウルの粋を味わうも良し。
最後はUKのノーザン好きに愛されたオハイオのシンガー、ケニー・スミスの編集盤『One More Day』(Shake It)を推薦。ドゥワップから都会者ファンクまで、64~75年という時代の変化に応じたスタイルでじっくり歌い込まれた佳曲群がキラリと光るのよ。