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第23回 ─ スタックスの遺産(その2)

今月のソウル・リイシューあれこれ

連載
IN THE SHADOW OF SOUL
公開
2007/05/31   12:00
更新
2007/05/31   17:50
ソース
『bounce』 287号(2007/5/25)
テキスト
文/出嶌 孝次

 今月もブツが多くて、いろんな意味でギリギリですよ……ってことで、まずはエルジンズの2枚組アンソロジー『The Motown Anthology』(Motown)! 

60'sモータウンには珍しくサザン風味を備えていた男女グループですが、代表曲“Darling Baby”などはさておき、サンドラ・マレットのソロやダウンビーツ名義の周辺曲なども含めて、ほとんどの曲が初CD化では? 普通に超マストですよ。で、そのモータウンからもリリースのあった名ソングライター、ボビー・ナンが組んでいたデュオ=ボブ&ジーンの楽曲集『If This World Were Mine...』(Mo Do/Daptone/Pヴァイン)も登場。67~72年録音のスウィートな逸品です。

で、ミシシッピ・ニュー・ソウルの旗手(?)、マイク・(ジェイムス・)カークランドの2枚……『Hang On In There』と『Doin' It Right』(共にBryan/Pヴァイン)もオススメ。いずれも、70年代ソウル特有のメロウネスとレア・グルーヴ好き向けのファンクネスを兼備してますよ!