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第6回――カーカスの来襲

連載
OSHIETAL
公開
2008/10/16   23:00
ソース
bounce 303号(2008年9月25日発行)
テキスト
文/山口 コージー


充実のラインナップで巷の話題を独占している今年の〈LOUD PARK〉だが、俺の周りでいちばん盛り上がっているのはやはりカーカスだ。12年の時を経て期間限定で再結成し、今夏、世界を狂乱の渦に呑み込んだ彼らが、活動期間終了後にも関わらず特別に日本に来てくれるのだから! しかも、今回の来日に合わせて全5作品がDVD付きでリイシューされるときた! ということで前置きが長くなったが、今回は〈リヴァプールの残虐王〉ことカーカスについて教えたる!

では、そのキャリアをおさらいしよう。ナパーム・デスのビル・スティアーが中心となって88年に結成。翌89年、ビルがナパーム・デスを正式に脱退して2作目『Symphonies Of Sickness』を発表する頃には、〈グラインド・コア/デス・メタルの元祖〉と褒め称えられるようになる。そして91年、ついに現アーク・エネミーのマイケル・アモットが加入! 92年作『Necroticism: Descanting The Insalubrious』、93年作『Heartwwork』と歴史的名盤を発表し、その名を一般女子にまで広めることに成功するのだ。しかし、マイケルが脱退し、追い打ちを掛けるように生じたレーベルとの確執から『Swansong』発表後に消滅。悲しい終幕であった……。だからして、今回の復活劇にはたまげたわけだ。あの残虐にして華麗で、自由度の高いメタルを鳴らしていた男たちが、つ、ついに肉眼で観れるのだから! まずは、リイシュー盤を聴いて備えようではないかっ!! これを聴かずしてメタルをカタルべからず!


▼このたびリイシューされたばかりのカーカスの作品を紹介。