自分もバンドマンとして、自主なり他人の企画なりで数々のライヴを経験し、インディー/メジャーを問わずさまざまなリリースを重ねてきマシータが、常に心がけているのが〈ああ、この人たち、インディー・ギター・バンド好きなんだなぁ〉っていう感じがどこかで滲み出ていると良いなあ、ということでした。ただウチの場合はお面だの下ネタだの、活動年数に伴っていろんなエレメントを構築してしまったがゆえに、それを上手く伝え切れていないんじゃないかという一抹の不安がいつでも付きまとっていマシータ……ブッチャーズと対バンするまでは。ハードコア的危うさと、ギター・バンド的歌心がもんどり打ちながら蠢くブッチャーズの魅力は、最初からいままで、そしてこれからも未来永劫ブレないでしょうし、そのブレのなさに快感を見い出したら最後、我々は王蟲(オーム)に抱かれたナウシカの如く、身を委ねるしかないのです。サウンド面もさることながら、そういったアティテュードの面で受けている影響も甚大なのだニャと、対バンさせてもらうたびしみじみと思います。ちなみにライヴの打ち上げの席で、しこたま酔っ払いながらも吉村さんが口癖のように繰り返すのは〈ハードコアとギター・ポップの架け橋になりてぇんだよ!〉です。まったく同感ドS♪
▼BEAT CRUSADERSの作品を紹介。
左から、2009年のシングル“LET IT Go”、2008年作『popdod』(共にDeFSTAR)