止まることを知らない男たちの物語は続く
20年に渡って〈TOKYO SKA〉を背負い、世界を踊らせまくってきた東京スカパラダイスオーケストラが、20周年記念イヤーのラストを飾る新作『WORLD SKA SYMPHONY』を完成させた。“STORM RIDER”などのエッジーなギターと分厚いホーンセクションの応酬に打ちのめされるキラー・インストも健在だが、久々に奥田民生を招いた“流星とバラード”や、活動初期からライヴで演っている口笛が印象的な曲に詞を付け、斉藤和義が切なく歌う“君と僕2010”などの聴かせるナンバーも充実して聴き応え満点だ。
また、昨年行われた欧州ツアーや自身主催の野外フェス〈TOKYO SKA JAMBOREE〉の模様を中心に、メンバーがこれまでの軌跡を語るインタヴュー映像を交えたDVD『"and TOKYO SKA goes on..."』も同時リリース。渋谷の路上で、または何万人もがひしめく海外の野外会場でも、何ら変わることなく観る人々を笑顔で汗だくにしてしまうパワーやスキルは、20年間緩めることなく続けてきたゆまぬ努力や鍛錬の賜物であることを窺わせます。成熟してなお加速する彼らから今後も目が離せない!
▼東京スカパラダイスオーケストラの作品を紹介。
左から、ニュー・アルバム『WORLD SKA SYMPHONY』、DVD『"and TOKYO SKA goes on..."』(共にcutting edge)