北京在住のアーティスト、FM3がプロデュースしたポータブル・サウンド・ボックス『Buddha Machine(ブッダマシーン)』。携帯ラジオのようですが、アンビエント・テイストのループ音源が内蔵されており、小型スピーカーから流れだします。ボタンを押すごとに音源が切り替わり、ピッチコントロールを調整することによって、音の変化を楽しめます。
ブライアン・イーノが大人買い、ヤン富田も自身のワークショップで何台も使用、AOKI takamasaやノイバウテンのブリクサが購入……などなど、発売当初から大きな話題を集め、品切れが続出しておりました。
色違いで集めている人もいますが、たとえば複数のブッダマシーンを部屋に配置し、それぞれ別音源を流すことで、自室にてサウンド・インスタレーションを行うなんてこともできますね。
ロバート・ヘンケ(monolake)がブッダマシーンを駆使してアルバムを作り上げたり、エイドリアン・シャーウッドや恩田晃、ヤン・イェリネックやトーマス・フェルマンらが参加したリミックス・アルバムもリリースされたりと、発売から数年経った今でもカラー・ヴァリェーションの追加、機能のヴァージョンアップがなされている人気〈作品〉です。今回リリースされたのは、伝説のインダストリアル/ノイズ・グループのスロッビング・グリッスル(TG)とブッダマシーンのコラボレーション!『GRISTLEISM(グリスリズム)』。洗練されたデザインに包まれた個体にTGの楽曲から編集された13のループ音源を格納。スイッチを押してみると…《Persuasion》のイントロ部分じゃないですか!(笑)他にも《Hamburger Lady》や《20 Jazz Funk Greats》など、数々の名曲から忍びよる、恐ろしくクールでダルなエクスペリメンタル・トーン。持ち運び可能なポケット・ノイズ・シンフォニー。これって「24時間、いつでも一緒だよ!(TGと)」=あのカセットテープ24本組と同じかも!
ダークなポップ前衛派であるTGの魅力を垣間見れる素敵なサウンド・オブジェとして是非、触れてみて下さい。なおインターネット上で様々な改造方法も公開されているので、こちらも参照されたし!!