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ひよこNo.23 ザ・ビートモーターズ

連載
ROCKひよこ組
公開
2010/06/05   23:10
更新
2010/06/05   23:17
ソース
bounce 320号 (2010年4月25日発行)
テキスト
インタヴュー・文/タマコ

 

タマゴからかえったばかりのロック・バンドが登場!

 

 

みなさ~ん、コ~ンニチハ~☆ タマゴからかえったばかりのロック・バンドが集まる〈ROCKひよこ組〉担任のタマコです。最近はケータイの占いにハマってます。それがホント勝手なことばっか言いやがるのでとってもおもしろいんです~。さて、今回のひよこちゃんはザ・ビートモーターズ。昨年11月に初作『気楽にやろうぜ』をリリースし、半年も経たないうちに早くも2枚目のニュー・アルバム『素晴らしいね』(SMALLER)を発表しました!

「収録されているほとんどが過去のストックから選曲されていることもあるし、制作方法やエンジニアの方々が両方とも同じなので、レコーディング時期は違いますが2枚合わせてひとつの作品というイメージです」(秋葉正志、ヴォーカル/ギター:以下同)。

60's~70'sのブルース/ガレージ・ロックの匂いを感じさせるサウンドで、随所に先人(あえて名前は言いませんよ!)が鳴らしたフレーズを思わせるところもチラホラ。そんなのを感じ取りつつニヤニヤしながら聴くのもおもしろかったりします。タマコの心のダンナ様=奥田民生が好きな人なんかにもヒットするんじゃないでしょうか?

「結成当初から自分たちの音楽性について深く考えたりしたことはありませんが、自分が好きな範囲、演奏可能な範囲で曲ごとに振り幅を持たせようとしていたと思います。最近はわかりやすく歌やメロディーが中心のシンプルな曲を作るようにしてますけど。〈自分らしさ〉というのはよくわからないし、あまり考えてません。それは周囲が決めることで、考えても仕方のないことだから。自分たちの気の向くままにやって行けたら良いかと」。

なるほど。で、タマコのいちばんのお気に入りはラストの表題曲(8分くらいある!)。「すごい褒めてあげたい気分だったので、全体的にすごい褒める歌にしてみました」というそれは“Black Sabbath”からサタニック感を引いてより歪ませた感じのヘヴィーなナンバーで、〈青い空/白い雲/光る太陽〉なんて爽やかな歌詞とのギャップがおもしろい! 途中テンポが速まってインスト状態になる展開にもクゥ~ッとなったわけです。そんな素晴らしいザ・ビートモーターズの野望は何ですか!?
 「自分のスタジオが欲しいです」。

そうか、野望っていうか当面の目標だね! ではまた☆

 

ひよこ組のおともだち

 

androp 『note』 Village Again

プロフィールなどが謎に包まれた俄かに話題のバンド。そこまでするか?……とかは言わない約束です。透明感のある良質なギター・ロック、というのがざっくりとした印象ですが、本作では“Colorful”の変拍子ファンクと清涼なギター・サウンドの合体が熱い!

Nu Clear Classmate 『Lick The Star』 GOOD ON THE DANCEFLOOR

内向的なシンセ・ポップにシューゲイザーっぽいサウンドが眩しい! キュートな女子ヴォーカルも含めて低体温な感じもイマっぽい(!?)ですね。新進気鋭のレーベルから登場したこの男女2人組は今後要注目!

YOUNG TONGUE 『ソラトネ』 abcdefg*

ギター・ポップの名門が久々に放つロックもの。アジカン風情なジャケですが、メガネではないです。でもサウンドは限りなく近くて、性急なビート&エモーショナルなギター・サウンドが清々しくて良い。歌はもうちょっとがんばろう!

Moonbug 『BEATS & SPIKES』 Village Again

ぜひ爆音で! 3人のクリエイターから成るユニットの初作は一貫してアッパーなエレクトロ・ロックがギャビギャビと。ELLEGARDENの生方真一も参加し、陽気なパーカッションをバックに男前なギター・ソロをかましてます!

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