そんなわけで、あとは実際にフィニッシュ・メタル勢の放熱を体感してもらうだけなんだが……未体験のビギナーにも打ってつけのイヴェントがあるぞ。そう、かの地の音楽をジャズなども含めて紹介してきた〈FINLAND FEST 2010〉が今年も上陸するのだ。で、メタル部門は東京・恵比寿LIQUIDROOMで5月29日に開催! 気になる出演ラインナップは4組。まず注目は、本文でも触れられている〈フィンランド初のメタル・バンド〉ことタロットだろう。現在はナイトウィッシュも掛け持ちする天才ベーシスト=マルコ・ヒエタラを中心にした重鎮バンドだな。発表したばかりの新作『Gravity Of Light』からもハードなナンバーを聴かせてくれるはずだぞ! 2組目はこちらも新作を出したばかり、元センテンストのヴィレ・レイヒアラが率いるポイズンブラックの出陣! その『Of Rust And Bones』で展開していた哀愁まみれの毒黒世界を届けてくれるだろう。さらにはそのセンテンストにも通じるメロディック・デス系バンド、ビフォー・ザ・ドーンも堂々の参戦。劇的な哀愁味に溢れた北欧ゴシックの真髄を味わってくれ! そして4組目は地元の神話や民話をテーマにしたフォークロア・メタルの筆頭、チュリサスだ。ヴァランジャンの大航海を題材にした壮大なドラマティック・ストーリーがどう再現されるのか、歴史の勉強もしとけよ! ……ってことで、詳細は〈www.myspace.com/finlandfestinjapan〉にて各自調査をヨロシク!
▼出演バンドの近作を紹介。
左から、タロットのニュー・アルバム『Gravity Of Light』(King Foo)、ポイズンブラックのニュー・アルバム『Of Rust And Bones』(Century Media/マーキー)、ビフォー・ザ・ドーンの2007年作『Deadlight』(Stay Heavy/Cyclone Empire)、チュリサスの2007年作『The Varangian Way』(Century Media)