『Hear Me』 Keo(2001)
チップ・シェアリンが全曲を制作したデビュー・アルバム。レディシやエンダンビの処女作と並んでオーガニック・ソウルの潮流を形成した作品ではあるが、ミニー・リパートン風の佇まいにPファンク趣味やティンバった未来観を咀嚼したセンスは、よくある雰囲気モノとはまったく異なる。“Rooftop”には無名時代のフォンテも参加。
『Blackstar』 Three Keys(2003)
初作からの8曲に新録ナンバーやリミックスを加えた変則的な2作目。新曲ではアトランタの俊英ソル・メサイアとの手合わせが堅調で、同時期に彼が関与したナッピー・ルーツにも通じるアーシーなファンクネスがドロリと渦巻く。
『The Prelude』 LadyBug(2008)
新作の序章として自主リリースされた9曲入りEP。頻繁な交流を経てすっかりファミリー化したジャスタス軍団からフォンテやクライシスが助力し、ラヒーム・デヴォーンとのコラボも絶品。ラベルのカヴァー“U Turn Me On”など、濃密な新作へと繋がるパープルな薫りがたまらない!