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ヤーザラーの総ざらい

連載
NEW OPUSコラム
公開
2010/07/23   14:01
更新
2010/08/16   14:02
ソース
bounce 323号 (2010年7月25日発行)
テキスト
ディスクガイド/出嶌孝次

 

『Hear Me』 Keo(2001)

チップ・シェアリンが全曲を制作したデビュー・アルバム。レディシやエンダンビの処女作と並んでオーガニック・ソウルの潮流を形成した作品ではあるが、ミニー・リパートン風の佇まいにPファンク趣味やティンバった未来観を咀嚼したセンスは、よくある雰囲気モノとはまったく異なる。“Rooftop”には無名時代のフォンテも参加。

『Blackstar』 Three Keys(2003)

初作からの8曲に新録ナンバーやリミックスを加えた変則的な2作目。新曲ではアトランタの俊英ソル・メサイアとの手合わせが堅調で、同時期に彼が関与したナッピー・ルーツにも通じるアーシーなファンクネスがドロリと渦巻く。

『The Prelude』 LadyBug(2008)

新作の序章として自主リリースされた9曲入りEP。頻繁な交流を経てすっかりファミリー化したジャスタス軍団からフォンテやクライシスが助力し、ラヒーム・デヴォーンとのコラボも絶品。ラベルのカヴァー“U Turn Me On”など、濃密な新作へと繋がるパープルな薫りがたまらない!

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