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KISS ME, EMO GIRL!

連載
NEW OPUSコラム
公開
2010/08/04   13:36
更新
2011/04/01   20:02
ソース
bounce 323号 (2010年7月25日発行)
テキスト
文/宮原亜矢

 

美しき華たちのリリース・ラッシュにドキッ!!

 

長距離バス移動の毎日で大の男でも過酷に感じるらしい〈ワープト・ツアー〉。ところが、現在USティーンの心を鷲掴み中の(見た目は)キュートな女性ヴォーカルを擁するバンドが、今年は多数このフェスに参戦するというのだからあら大変! だけど、観に行くのはなかなか困難なわけで、ならば現地の熱気をCDで確認するのはどうだろう?

まず紹介するのは、TVドラマ「ゴシップ・ガール」でお馴染みのテイラー・モムセン率いるプリティ・レックレス。経歴も顔のサイズも倍ほどの男性陣を従え、この初作『The Pretty Reckless』ではコートニー・ラヴばりの貫禄ヴォイスを轟かせている。

続いてオートマティック・ラヴレター。看板娘ジュリエットの甘カワなルックスとハスキー声のギャップが魅力で、2008年のEP『Recover』が一部で話題となっていたが、度重なるレーベル移籍を経て初のアルバム『Truth Or Dare』が登場したばかり。いよいよ世界規模でブレイクする予感!?

苦労人といえば、ロリ声でヘッドバンギングをかますアシュリー・コステロが所属するニュー・イヤーズ・デイも忘れちゃいけない。所属レーベルの閉鎖によって一度失ってしまった諸々の権利を裁判で取り戻し、編集盤『Headlines & Headstones』で晴れて日本デビューしたばかりだ。ここに収録されたレディ・ガガやデペッシュ・モードのカヴァーを聴きながら、部屋で一人モッシュなんてのも楽しそう。

最後に、5人から3人に減ったヴァーサエマージもエモトロニカ風味のデビュー作『Fixed At Zero』を発表し、ようやく戦闘モードON!……といった具合で、まさに百花繚乱。キミのご指名はどの子かな?

 

▼文中に登場した作品を紹介。

左から、プリティ・レックレスのニュー・アルバム『The Pretty Reckless』(Interscope)、オートマティック・ラヴレターのニュー・アルバム『Truth Or Dare』(Epic)、ニュー・イヤーズ・デイの日本編集盤『 Headlines & Headstones』(SPINNING)、ヴァーサエマージのニュー・アルバム『Fixed At Zero』(Fueled By Ramen)