SANTANA 『Supernatural』 Arista(1999)
20世紀の末に出たこのキャリア最大のヒット作が、不死蝶のように甦ったカルロスに次の10年を約束した。良き相棒となったロブ・トーマスとの“Smooth”をはじめ、ローリン・ヒルやワイクリフを迎えたコンテンポラリーで親しみやすい音作りがメラメラ光る。
SANTANA 『Shaman』 Arista(2002)
前作の成功ポイントを意欲的に突き詰めて、ミシェル・ブランチとのヒット“The Game Of Love”をはじめ、ダイドやミュージックらとの歌モノを充実させたポップな佳作。オゾマトリからプラシド・ドミンゴまでの振り幅を備えたアルバムなんて他にないよ!
SANTANA 『All That I Am』 Arista(2005)
自身主導でロス・ロンリー・ボーイズと合体する一方、ウィル・アイ・アムやビッグ・ボーイの制作曲では素材に徹したり、作りはバラバラながら何となくOKに思わせる器の強固さは流石と言うしかない。スティーヴン・タイラーとの“Just Feel Better”がヒット。
SANTANA 『Ultimate Santana』 Arista(2007)
主に70年代とアリスタ3部作の代表曲をまとめた凸凹なベスト盤ながら、3つの新曲を含む現在進行形の作りだから侮れない。特にジェニファー・ロペスとベイビー・バッシュを従えた“This Boy's Fire”はラティーノの絆を感じさせるアツい仕上がりに。
ORIANTHI 『Believe II』 Geffen/ユニバーサル(2010)
日本でも人気を確立した彼女が、下積み時代にカルロスとジャムっていたのは知られた話。マイケル・ジャクソンとの共演もあるカルロスだけに縁がありますね。本作の日本盤ではサンタナに先駆けて“Sunshine Of Your Love”を披露!
CINDY BLACKMAN 『Another Lifetime』 Four Quarters(2010)
ジャズ畑で技術を磨き、レニー・クラヴィッツの爆発ドラマーとして有名になった彼女。50代になっても多方面でパワフルに活動中ですが、去る7月には共演していたステージ上でカルロスに求婚されて結ばれたばかり。お幸せに。