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FreeTEMPO

FreeTEMPOの足跡を辿る、これまでの作品をおさらい!

連載
NEW OPUSコラム
公開
2010/12/21   16:34
更新
2010/12/21   16:35
ソース
bounce 327号 (2010年11月25日発行)
テキスト
ディスクガイド/澤田大輔、田中将稔

 

『Love affair』 forestnauts(2002)

地元・仙台のレーベルからのミニ・アルバム。意味深なタイトルとなった表題曲の美メロに心惹かれる本作は都内を中心にヒットする。その後廃盤となるが、2003年にリマスタリング&ジャケを変更してリイシューされた。エイプリルセットのリミックスも追加収録。*田中

『The World Is Echoed』 forestnauts(2003)

宇田川町のDJ界隈で話題となり、その勢いが全国へと飛び火した初のフル・アルバム。ブラジル音楽やジャズを内包したフリテン節の儚い美しさにただひれ伏すのみだ。盟友のメイナード・プラント(MONKEY MAJIK)が歌う“SkyHigh”は特筆もの。*田中

『Oriental Quaint』 forestnauts(2005)

みずからも2曲でヴォーカルを取った、全曲歌もののミニ・アルバム。ハウス~クロスオーヴァー路線からよりポップスやAORへと接近した作風になり、アパレル・ショップやカフェのBGMでもよく耳にする、リスニング志向の高い音へと進化した。*田中

『IMAGERY』 forestnauts(2006)

リミックス仕事を中心に既発曲の新ヴァージョンや新曲などを詰め込んだ変則盤。ボッサ・ハウスにブラジリアン・ファンク、ラヴァーズ・ロックと音のスタイルはさまざまだが、アコギをフィーチャーした曲が多く、そのロマンティックな響きが強い印象を残す。*澤田

『HARMONY』 ClearSound(2007)

i-dep(当時)のCanaをはじめとするシンガーをゲストに招いた歌ものコラボ集は、当時ブームになっていた〈乙女ハウス〉とは一線を画す音使いに、独特の美意識が感じられる。DAISHI DANCEが自身初のリミックス曲を提供したことも話題に。*田中

『SOUNDS』 ClearSound(2007)

birdや小栗栖憲英など多彩な顔ぶれが参加した2枚目のフル・アルバム。なかでもparis matchのミズノマリが歌ったFreeTEMPO初の日本語詞曲“Stars”やオーガニック・サウンドが新鮮な“Trees”など新たな試みを随所に採り入れ、フリテン流ポップスが完成を見た。*田中

『"COVERS" FreeTEMPO COVERED ALBUM』 ClearSound(2009)

敬愛するアーティストにカヴァーを発注したという本人主導のトリビュート盤。タヒチ80やコトリンゴ、曽我部恵一などバンドとシンガー・ソングライターばかりが選ばれており、それぞれが俺色のフリテン解釈を披露している。*澤田

『Life』 ClearSound(2010)

3作目にしてラスト・アルバム。キリンジの堀込泰行やタヒチ80のグザヴィエ・ボワイエ、畠山美由紀といったヴォーカリストを楽曲ごとに迎えた、ブルーアイド・ソウルな趣のポップソング集で、Free TEMPOのイメージを完全に覆す問題作となった! *澤田

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