KORN 『Life Is Peachy』 Immortal(1996)
リンプのデビューにも貢献した、ニュー・メタルの先駆者です。苦悩を歌うジョナサン・デイヴィスの圧倒的なカリスマ性が絶大な支持を集めました。前作同様にロス・ロビンソンの手掛けたこの2作目ではアイス・キューブ“Wicked”をカヴァー。
DEFTONES 『Around The Fur』 Maverick /Warner Bros.(1997)
オルタナ・メタルとも言えますが、当初の彼らはコーンらとの縁も含めて一括りにされていました。これは幻惑的な名曲“My Own Summer (Shove It)”を収めた2作目。プロデューサーはリンプの黄金期を支えたテリー・デイト。
INCUBUS 『S.C.I.E.N.C.E.』 Immortal(1997)
西海岸産らしいファンクネスを備えたレッチリ調の演奏とDJを擁するスリリングなアレンジで注目された彼らのメジャー初作。当時の彼ららしい“New Skin”も熱いですが、次作からはメロディアスな方向に振り切って成功を収めていきます。
KID ROCK 『Devil Without A Cause』 Atlantic(1998)
もともとラッパーだった点でルートは異なりますが、継続していた方法論がニュー・メタル~ラップ・メタル景気で注目され、本作は1,000万枚以上の大ヒットを記録。最近はカントリー寄りのアメリカン・ロックに傾倒していますね。
METHODS OF MAYHEM 『Methods Of Mayhem』 MCA(1999)
ニュー・メタルの人気はレジェンドまで動かしました。モトリー・クルーのトミー・リーが時流を睨んで始めたプロジェクトの初作です。スヌープやリル・キムと並んで、フレッド・ダーストも駆けつけています。
LINKIN PARK 『Hybrid Theory』 Warner Bros.(2000)
現在はU2のようなスケール感を志向している彼らですが、このデビュー作の時点ではポスト・リンプ・ビズキットの有望株と目されていました。いま聴くと几帳面なラップ・メタルで時代を感じさせる部分もありますね。
P.O.D. 『Satellite』 Atlantic(2001)
99年にメジャー・デビューしたサンディエゴのクリスチャン・ニュー・メタル・バンド。コモンとの共演でも知られていますね。ハワード・ベンソンの手掛けたこの最大のヒット作では、以降のオルタナ・メタル化への布石もチラホラ。
PUDDLE OF MUDD 『Come Clean』 Flawless/Geffen(2001)
ポスト・グランジ的なラフネックぶりをフレッド・ダーストに見い出されたカンザスシティの4人組。フローレスからのメジャー・デビュー作となるこちらは500万枚以上のセールスを記録してフレッドの期待に応えています。
SKRAPE 『New Killer America』 RCA(2001)
ブームは多くの徒花を生むものですが、ウルリッヒ・ワイルドのプロデュースによってデビューしたこのオーランドのバンドもそのひとつ。荒んだ音が格好良かったんですけどね。現エヴァネッセンスのウィル・ハントも在籍していました。