あのフロストを擁するLAの新興レーベルが注目作を連続で投下してきたぞ!!
ニュー・ウェストだなんだと新しいムーヴメントが次々提唱されてる昨今、そんなん知らんわとばかりにLAでゲイン・グリーンが立ち上がった。ビッグLAなる輩が運営するこの新レーベルの特徴は、ストレスやブリックスといった若手を中心にしつつ、一時代を築いたOGも起用して伝統的なスタイルを吸収し、さらにブラックトーヴェンら地元の重要プロデューサーともリンクしていること。今回出たコンピ『The Kush』はそんな陣容がチェックできるナイスなショウケースだ。
で、そこにも参加しているキャリア30年のOG、フロストは久々の新作『All Oldies』を投下してきた。表題通りにオールディーズ(この場合はドゥワップや60〜70年代ソウル、ファンクのこと)を贅沢にネタ使いしまくったスウィートな内容になっていて、制作は重鎮トニーGらが担当。全国区に飛び出した愛息スクープ・デヴィルの参加もあるものの、親孝行は無用!とばかりにオヤジの渋みを見せつける作りが最高だ。
▼文中に登場した作品。
ゲイン・グリーンのコンピ『The Kush』(Gain Green)、フロストのニュー・アルバム『All Oldies』(Old West/Gain Green)