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THE STEPKIDS

連載
NEW OPUSコラム
公開
2011/10/21   20:50
更新
2011/10/21   20:50
ソース
bounce336号(2011年9月25日発行号)
テキスト
文/轟ひろみ

 

ストーンズ・スロウが投じる新たな一石!

 

 

 

近年のストーンズ・スロウがアロー・ブラウンなどのソウル・アクトも積極的に送り出しているのは既報の通り。この号が出る頃にはメイヤー・ホーソンのメジャー・デビュー作も出ているはずだが、デカい魚をさらわれたレーベルが新たに見い出した逸材こそ、このステップキッズである。

ギター、ベース、ドラムスのシンプルなトリオ編成で全員がヴォーカルを取るこのバンドは、それぞれがアリシア・キーズやゾックスなどの作品/ライヴで活動してきたヴェテランたち。今春に12インチで出したデビュー曲“Shadows On Behalf”は、サイケな音色が煌めくフォーキーで夢心地な逸曲だったが、同曲も含むアルバム『The Stepkids』はそれ以上に不思議なスケール感のある一枚に。ロータリー・コネクションや24カラット・ブラックのようなサウンドを基軸に、スライ・ストーンやドアーズを感じさせる部分もあって、すでにSXSWで評判という話にも納得。飛躍が期待できそうだ。