エイミー・ワインハウスの忘れ形見が2作目をリリース!
エイミー・ワインハウスの肝煎りで13歳にしてデビューした少女も15歳に。ゴッドマザーでありメンターでもあるエイミーと同じくヴィンテージ・ソウルをモダンに再生した2作目『Good For The Soul』では、『Back To Black』の立役者の一人であるポール・オー・ダフィや、アデルらを手掛けるエッグ・ホワイトらを後ろ盾に、ノーザン・ソウルを基調としながらどこか憂いのあるUKらしいソウル解釈を聴かせる。大人びた歌声こそ年齢を感じさせないものだが、ディギー・シモンズ(ランDMCのランの息子)とのティーン共演“Yeah Right”や、モータウン調のスウィートな“Foolin'”などで聴けるポップでガーリーなテイストは歳相応の溌剌とした小気味良さだ。
なお、エイミーが死の3日前、最後に公の場に姿を現したのはディオンヌのライヴだった。母のように慕う師を失った落胆は計り知れないし、乗り越えてほしいなどと安易には言えないが、故人の後継者たりうる早熟なシンガーの今後に期待し続けたい。