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JYP NATION in JAPAN 2011@ さいたまスーパーアリーナ

連載
K-POP LOVERS!
公開
2011/08/23   18:00

 


(写真/上飯坂一)

 

「普段、テレビを通してご覧頂いている歌やダンスだけでなく、本物の生演奏とパフォーマンスが楽しめるコンサートにしたい」――これは、今回の〈JYP NATION〉の公演前に行われた記者会見で、J.Y.PARKが語ったもの。自らがアーティストであり、クリエイターであり、そしてエンターテイナーでもある彼は、誰よりも〈音楽〉を愛し〈ホンモノ〉を伝えたいと願っている。〈K-POP〉や〈アイドル〉といった枠組みを取り払い、〈音楽を愛するすべての人へ、自分たちのパワーを届けたい〉、そんな思いが込められたステージ。それが、8月17日(水)と18日(木)の2日間に渡って、さいたまスーパーアリーナで開催された〈JYP NATION〉だ。

 


(写真/上飯坂一)

 

そもそもこの〈JYP NATION〉とは、韓国の大手事務所であるJYPエンターテインメントに所属するアーティストが勢揃いする大規模イヴェント。昨年の韓国・ソウル公演に続いて今回が2度目の開催となる。ステージには、事務所の代表であるJ.Y.PARKをはじめ、5月に日本デビューを果たした2PMや彼らの兄弟ユニットとして韓国で高い人気を誇るヴォーカル・グループの2AM、K-POPガールズ・グループ・ムーヴメントの中心的存在で最近ではアメリカでも活躍しているWONDER GIRLS、ドラマ「ドリームハイ」で主演を務めたスジが所属するmiss A、女性シンガーのイム・ジョンヒとJOO、男性ラッパーのSan Eの計8組が登場。K-POP好きの人であれば、誰もがその名前を知っていると言っても過言ではないほど、ヒット・チューンを多く生み出しているプロダクションのイヴェントだけに、日本でのパフォーマンスも高い注目を集めていた。

 


左から、miss ASan E (写真/増田慶)


左から、イム・ジョンヒ、JOO (写真/増田慶)

 

前述のJ.Y.PARKの言葉通り、生バンドの演奏をバックにさまざまな楽曲が披露された今回の公演。オープニングから日本の和太鼓奏者グループ、倭と共演し“Goodbye Baby”をパフォーマンスしたmiss A、コミカルなMCと卓越したラップ・スキルで客席を沸かせたSan E、切ない歌声を響かせたJOO、持ち前のパワフルなヴォーカルで会場を魅了したイム・ジョンヒなど、新たなアクトが登場するたびに、圧倒的な存在感を放ち、観客を虜にしていく。

 


2AM (写真/増田慶)

 

先日に2012年の日本デビューが発表された2AMは、“死んでも離さない”“電話に出ない君へ”“この歌”などを披露し、美しいハーモニーで会場全体を包み込んだ。MCでは、チャンミンが最近勉強中という関西弁で話す場面もあり、ヴァラエティー番組でも活躍する彼らならではのユーモア溢れるステージとなった。

 


WONDER GIRLS (写真/増田慶)

 

日本初上陸となったWONDER GIRLSは、大ヒット曲の“Tell Me”“2 Different Tears”などをパフォーマンス。途中、“持っていって(Take All)”では会場から選んだ女性をステージに上げ、さまざまなプレゼントを渡すなどサプライズも満載! 切り替えの入ったカラフルな衣装から一転、ゴージャスなワンピースを身に纏い“Nobody”を歌い上げる姿は、ただただ圧巻。

 


2PM (写真/上飯坂一)


2PM (写真/増田慶)

 

この日一番多くの歓声を集めていたのは2PM。“Heartbeat”と“Without U”のジャパニーズ・ヴァージョンや、“10 Out Of 10”“Hands Up”など、ヒット曲を連発。グループの真骨頂とも言える男の哀愁を漂わせる切ないナンバーから、ネクタイ使ったダンスも印象的な新曲“I'm your man”、青空をバックに爽やかに歌い上げた“Take off”と、多くの楽曲を披露し、メンバーがステージを移動するたびに大きな声援が起こった。

 


J.Y.PARK (写真/増田慶)

 

4人のダンサーを従えての登場となったJ.Y.PARKは、2009年に発表した“No Love No More”や、切ないアコースティック・ナンバー“私は彼女がいるのに(I Got A Girl)”、彼の代表曲である“Honey”などをパフォーマンス。なによりも驚いたのは、MCで披露した流暢な日本語! 「みなさん、愛してくださって本当にありがとうございます。本当に会いたかったです。みなさんの顔を見せてくれますか? これからもみなさんの愛に応えるために、たくさんいい曲を作ります。そしてなにより、日本にもっと来たいと思います」と語ったり、「次の〈JYP NATION〉にも、来て下さいますよね? 次の次の〈JYP NATION〉は?」と観客に問いかけたりと、日本のファンを楽しませようという彼の心意気が感じられるステージ。これには、感動したファンも多かったはず。

 


ONE DAY (写真/増田慶)


ニックン、ウヨン(2PM)、チョグォン(2AM) (写真/増田慶)

 

そして、〈JYP NATION〉のもうひとつの見どころと言えば、グループの枠を超えたコラボ・ステージ。先にアナウンスされていた2AMと2PMのユニット〈ONE DAY〉は、ジュノ、ジュンス、チャンミンのヴォーカルが光る“There Is Nothing More”、テギョンとチャンソン、そして普段はなかなか観ることができないスロンとジヌンのダンス・ステージ、チョグォンとニックン、ウヨンがキュートに歌い上げた“告白する日”、最後は〈ONE DAY〉全員による“Angel”と、盛りだくさんな内容。そのほかにも、WONDER GIRLSと2AMによる“So Hot”や、J.Y.PARKの歌唱から2PMのパフォーマンスへと切り替わる“Again&Again”、女性陣と2PMとの共演が楽しめた“Heartbeat”……。どこまでもスペシャルなラインナップに、出演者もオーディエンスもどんどんと熱を上げていく。

 


(写真/上飯坂一)

 

アンコールのラストには、オールキャストで“私を離れないで(Don’t Leave Me)”を披露。楽曲が終了したあと、それぞれが満足そうな表情を浮かべるなか、J.Y.PARKの笑顔が誰よりも輝いていたことが印象的だった。

 

〈JYP NATION in JAPAN 2011 セットリスト〉
1. miss A “Goodbye Baby”
2. miss A “Love Alone”
3. miss A “Breathe”
4. miss A “Bad Girl Good Girl”
5. JOO “悪い男(Bad Man)”
6. 2AM “死んでも離さない”
7. 2AM “電話に出ない君へ”
8. 2AM “Like Crazy”
9. 2AM “I Did Wrong”
10. 2AM “この歌(This Song)”
11. 2AM+San E “Love Sick”(San E楽曲)
12. San E “美味しいSAN(Good Taste San)”※miss Aも参加
13. WONDER GIRLS “I Wanna”
14. WONDER GIRLS “Tell Me”
15. WONDER GIRLS “2 Different Tears(英語ver.)”
16. WONDER GIRLS+2AM “So Hot” (WONDER GIRLS楽曲)
17. WONDER GIRLS “持って行って(Take All)”
18. WONDER GIRLS “Nobody”
19. 2PM “I'm your man”
20. 2PM “I Hate You”
21. 2PM “I'll Be Back”
22. 2PM “Heartbeat-Japanese ver.-”
23. 2PM “Without U-Japanese ver.-”
24. LIM GEONG HEE+ジュンス(2PM)“行かないで(Don't Leave)”
25. LIM GEONG HEE “Music Is My Life”
26. LIM GEONG HEE “Golden Lady”
27. J.Y.PARK “No Love No More”
28. J.Y.PARK “私は彼女がいるのに(I Got A Girl)”
29. J.Y.PARK+チョグォン(2AM)“忘れられなかった(Didn't Forget)”(日本語ver.)
30. J.Y.PARK “Honey”
31. J.Y.PARK+WONDER GIRLS(2)+miss A+JOO “彼女は綺麗だった(She Was Pretty)”
32. J.Y.PARK+2PM “Again&Again”(2PM楽曲)
33. 2PM “Take off”
34. ジュノ、ジュンス(2PM)、チャンミン(2AM)“There Is Nothing More”(2AM楽曲)
35. テギョン、チャンソン(2PM)、スロン、ジヌン(2AM) ダンス・パフォーマンス ※ダンスのみ
36. ニックン、ウヨン(2PM)、チョグォン(2AM)“告白する日”
37. 2AM+2PM(ONE DAY)“Angel”(2PM楽曲)
38. 2PM “10 Out Of 10”
39. 2PM “Hands Up”
40. 2PM+ソネ、ソヒ、ユビン、イェウン(WONDER GIRLS)、ジア、フェイ(miss A)“Heartbeat”(2PM楽曲)
41. 2AM+ヘリン(WONDER GIRLS)、JOO、スジ、ミン(miss A) “Tell Me”(WONDER GIRLS楽曲)
42. オールアーティスト “私を離れないで(Don't Leave Me)”(J.Y.PARK楽曲)

 

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