NEWS & COLUMN ニュース/記事

LITTLE DRAGON

ディスクガイド――(1)

連載
360°
公開
2011/10/28   15:50
更新
2011/10/28   15:50
ソース
bounce 337号(2011年10月25日発行号)
テキスト
ディスクガイド/青木正之、出嶌孝次


KOOP 『Waltz For Koop』 JCR/Compost(2001)

クープとユキミの名を一躍広めた大名曲“Summer Sun”を収録。ブロッサム・ディアリーを連想させる陽性の歌声が、軽快なラテン・ジャズに乗って眩しい季節を開放的に描き出す。彼女参加のもう1曲は一転してアンニュイ系。 *出嶌

 

STATELESS 『Art Of No State』 Freerange(2003)

これもアンドレアス・サーグのプロジェクト。ユキミは“Inner City Winter”など3曲にフィーチャーされており、なかでもブロークン電化ジャズ“All Of A Sudden”はこの時期の彼女らしいアトモスフェリックな名唱が味わえる佳曲だ。 *出嶌

 

HIRD 『Moving On』 DNM(2004)

学校の同級生だったクリストファー・ベルグのユニットに準メンバー的に参加。本作は入手困難ながら、ユキミに捧げられたと思しき静謐な“Keep You Kimi”や優美なジャズ・ハウス“I Love You My Hope”などはそこら中のコンピで聴けます。 *出嶌

 

SLEEP WALKER 『The Voyage』 Village Again(2006)

ストレートなジャズ演奏での歌唱は案外珍しいユキミだが、ここでは吉澤はじめのプレイも凄まじい“Afloat”に参加。スキャットも駆使して妖しい存在感を振りまいている。なお、本作以降の共演曲“Wind”はフランスやドイツでも発表された。 *出嶌

 

KOOP 『Koop Islands』 Superstudio Gra(2006)

クープとユキミが生むケミストリーはこの2作目でも特別だった。ノスタルジックなポップ・ナンバー、ジェントルなジャズなど彼女が参加した3曲には、互いの良いところを引き出す相乗効果があり、何度でも聴きたくなる。 *青木

 

沖野修也 『UNITED LEGENDS』 ジェネオン・ユニバーサル(2006)

沖野自身が作曲し、ディーゴ&アクワシがサウンド・プロデュースを手掛けた“Pieces Of You”にユキミが登場。音数を絞ったコズミック・フュージョンな出来映えはすでに始動していたリトル・ドラゴンにも通じるものだ。 *出嶌

 

LITTLE DRAGON 『Little Dragon』 Peacefrog(2007)

ユキミが古くからの友人をメンバーに迎えたファースト・アルバム。もともとクラブ・ジャズ界隈での客演が多かったこともあり、その延長線上にあるジャズ〜ソウルを聴かせる。ここから“Test”と“Forever”がヒット。 *青木

 

JOSE GONZALEZ 『In Our Nature』 Imperial(2007)

UKではピースフロッグから出ていたことも関係あるのか、ユキミがバック・ヴォーカル、エリックとハカンが演奏に参加しているが、流石にJGならではの凛とした音像に溶け込んでいるか。ユキミは“The Nest”も共作。 *出嶌

前の記事

記事ナビ

RELATED POSTS関連記事