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2AM 1st JAPAN TOUR “Never let you go” @渋谷Bunkamura オーチャードホール(2012年1月27日)

連載
K-POP LOVERS!
公開
2012/02/09   12:00

 

2AM
カメラマン/増田慶

 

1月11日にシングル“Never let you go ~死んでも離さない~”をリリースして日本デビューを果たした、韓国出身の男性4人組ヴォーカル・グループ、2AM。さまざまなアーティストが活躍するK-POPシーンのなかでも、抜群の歌唱力と美しいハーモニーで話題の彼らが、1月下旬に東名阪を回るライヴ・ツアー〈2AM 1st JAPAN TOUR “Never let you go”〉を開催しました。全4公演行われたステージのなかから、今回は1月27日(金)の東京・渋谷Bunkamura オーチャードホールでの模様をレポートします。

ライヴは、ファースト・フル・アルバム『Saint o'clock』のリード・ナンバー“You Wouldn't Answer My Calls”からスタート。歌唱するメンバーごとにスポットライトが移っていく様子とファンによる掛け声が、これからのステージへの期待を一気に膨らませていきます。その後“Like Crazy”と“There Is Nothing More”と、じわじわと熱を上げていくさまが印象的でした。

3曲を終えたあと、チョグォンくんが「いま僕たち、とっても! ホントに!! 超ーっ!!! すげ~!!!!! ドキドキわくわくしています!」と現在の気持ちを語り、チャンミンくんが「これから2AMと一緒に、楽しい思い出をたくさん作っていきましょう! どうですか!?」と呼びかけると、会場から多くの歓声が寄せられました。その後、人気曲“Confession of a friend(友達の告白)”や福山雅治さんの“最愛”のカヴァー、シングル“Never let you go ~死んでも離さない~”のカップリング曲“笑ってあげられなくてごめん”を披露。4人の力強く美しいハーモニーと歌声はもちろん、楽曲の内容によって、満天の星空のようなセットになったり、ときにバックがセピア色に変わったりと、異なる雰囲気を醸す美しい演出もまた、今回のライヴの見どころの1つでした。

 

2AM
カメラマン/増田慶

 

中盤には、メンバーのソロ・コーナーが登場。「突然ですが、みなさん初恋の思い出ってありますか? 今日はみなさんの初恋を思い出すような曲を歌いたいと思います」とチャンミンくんがチョイスしたのは、清水翔太さんの“桜”。桜の花びらが舞う映像を背に、ピアノの伴奏にのせてささやくように歌い上げる姿に、うっとりした方も多いはず。2番手となったスロンくんは、NE-YOの“Beautiful Monster”に乗せてダンスを披露。鮮やかなライトを身にまとって、普段のほんわかとした姿とは異なる彼のクールな面が楽しめる内容でした。その後、ジヌンくんは自身のソロ作に収録されているロック・ナンバー“LaLaLa”を熱唱。激しい楽曲に乗せて舞台を行き来しながらフェスさながらのステージを展開し、これまでの雰囲気をガラリと変えたかと思うと、トリのチョグォンくんは“The Day I Confessed”をキュートにパフォーマンス。〈JYP NATION in Japan 2011〉で2PMのウヨンくんとニックンくんと共に歌って拍手喝采を受けたこの曲ですが、この日はバック・ダンサーを従えて愛嬌たっぷりに披露。それぞれの個性が光る選曲に、オーディエンスからは大歓声が起こりました。

続いて登場したのは、女性グループのカヴァー・ステージ(!)。昨年大ヒットしたKARAの“STEP”と、Wonder Girlsの“Be My Baby”を、ノリノリで披露する4人の姿に、会場は釘付け! 全力で踊りきったあと、「すみません~」と謝りつつ、「でも僕たちのほうが可愛いでしょ~?」と、息を切らしながら冗談交じりで話す姿に思わず笑みがこぼれた方も多かったのでは?

 

2AM
カメラマン/増田慶

 

映像と“Never let you go~死んでも離さない~”と“Lost”の2曲を経て、「ここからは、アップアップで行きたいと思います! みなさん、盛り上がっていきましょうー!」とメンバーもジャケットを脱いでスタンバイ。クールなエレクトロ・チューンの“With Or Without U”、バック・ダンサーに操られているような踊りが特徴的な“I did wrong”、「カワイイ曲ですね~拍手~!」という紹介でスタートした“What Should I Do(どうしよう)”、ステージを行ったり来たりしながら、メンバーの楽しそうな表情が印象的だった“NO.1”と、アップ・テンポな楽曲を一気に4曲もパフォーマンス。普段はクラシックなどのコンサートを中心に行っているオーチャードホールが、ライヴ・ハウスのような盛り上がりと一体感に包まれました。

「日本で初めてのコンサートだし、緊張しました」と話しながら「名古屋でコンサートをしたときに、緊張をカンチョウと言い間違えた」というエピソードを語ったり、「僕たちはここでドロンさせていただきます~」と全員で〈ドロン〉のポーズをキメてみたりと、最後の最後まで遊び心を忘れない彼ら。アンコールでは“死んでも離さない”の韓国語ヴァージョン、久保田利伸さんの“Missing”のカヴァーを披露して、再び会場を感動の渦へ。そして、「僕たち2AMが、ここにいられるのは〈この歌〉のおかげだと思います」と、公演のラストを飾ったのは、彼らの韓国でのデビュー曲“この歌(イ ノレ)”。重厚なハーモニーと力強い歌声で観客を魅了し、「次のライヴでまた会いましょうね」「次の僕たちのツアー、来てくださいね!」と、ファンと約束を交わして、この日のライヴは幕を閉じました。

「2AMは、やはり歌でみなさんに愛されていると思います」--これは以前、日本デビューの記者会見で、チャンミンくんが語っていた言葉です。彼が言うとおり、4人の声と美しいハーモニーを武器に、多くのファンを喜ばせる2AM。一方で、役者としてドラマや映画へ出演しつつ、ソロや別ユニット、他アーティストの楽曲にフィーチャリングで参加するなど、多彩な音楽活動を続ける彼らは、韓国随一のエンターテイナー集団です。そんなヴァラエティーに富んだ活躍を重ねながら、ヴォーカル・グループとして、一歩ずつ着実に前へと進む4人。日本語もますます上達しているだけに、韓国はもちろん、日本で今後どのような活動を展開していくのか、とても楽しみです。

 

〈2AM 1st JAPAN TOUR “Never let you go”セットリスト〉
1. You Wouldn't Answer My Calls
2. Like Crazy
3. There Is Nothing More
4. Confession of a friend
5. 最愛(福山雅治のカヴァー)
6. 笑ってあげられなくてごめん
7. 桜(清水翔太のカヴァー) ※チャンミンソロ
8. Beautiful Monster(NE-YOのカヴァー) ※スロンソロ
9. LaLaLa ※ジヌンソロ
10. The Day I Confessed ※チョグォンソロ
11. “STEP”(KARA)~“Be My Baby”(Wonder Girls)(カヴァー)
12. Never let you go~死んでも離さない~
13. Lost
14. With Or Without U
15. I Did Wrong
16. What Should I Do
17. NO.1

〈アンコール〉
1. 死んでも離さない
2. Missing(久保田利伸のカヴァー)
3. この歌

★〈2AM 1st JAPAN TOUR “Never let you go”〉最終日のニュースはこちら
★2AMがタワーレコード渋谷店に訪れたときのレポートはこちら
★映画「アコースティック」公開記念のメンバーのスロンくんのインタヴューはこちら
★日本デビュー記者会見のニュースはこちら

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