NEWS & COLUMN ニュース/記事

【第10回】――tengal6

物語を盛り上げる『CITY』の住人たち

連載
ZOKKON -candy floss pop suite-
公開
2012/05/23   00:00
更新
2012/05/23   00:00
ソース
bounce 344号(2012年5月25日発行)
テキスト
文/出嶌孝次


tg6_A2
左から、mariko、ayaka、ami、mei、yumi、erika。もう覚えたぜ〜!!



『CITY』のとんでもないクォリティーの高さを考えるならば、6本マイクのパフォーマンスもさることながら、裏方としてその努力をサポートした面々の奮闘ももちろん見逃せるものではありません。ここではアルバムに参加したリリシストとトラックメイカーを紹介しておきましょう。

まず『まちがう』時代から作詞を担ってきたのが、グループのマネージャーも務める岩渕竜也と、ズットズレテルズ(復活したばかり!)で知られた呂布。岩渕のガーリー目線は新作中の“苺のショート”に顕著だし、呂布は“bye bye”にリリカルなセンスを注入しています。また、もっともアイドル風(?)な“perfect☆キラリ”を奇才ポチョムキンが、フックもキャッチーな“girl's flowers”をERONE(韻踏合組合/CHIEF ROKKA)が書いているのに驚く日本語ラップ・ファンも多いでしょう。

一方、リリックとビート両方を担って細かいパート割りを意識したのが、“プチャヘンザ!”“しってる/しらない”を手掛けるtofubeats。同じく両方を手掛けたWEEKENDの泉水マサチェリーは“fallin'night”と“決戦はフライデー”で序盤をビシッと引き締めています。

トラック制作では『まちがう』から坪光成樹が続投し、“ルービックキューブ”のリミックスを担当していたFragmentがアブストラクトな“もし”を提供。初顔合わせでは、“girl's flowers”に定番ブレイクを用いたokadada、ファンキーな“perfect☆キラリ”とジャジー&メロウ系のループが情緒豊かな“bye bye”におけるROMANTIC PRODUCTIONの仕事も光っていますね。



▼関連盤を紹介。

左から、ズットズレテルズの2009年作『第一集』(redrec)、ポチョムキンの2009年作『赤マスク』(Knife Edge)、ERONEが在籍するCHIEF ROKKAのニュー・アルバム『IN MY LIFE』(IFK)、tofubeatsがリミックスで参加したさよならポニーテールのニュー・シングル『空も飛べるはず/ビアンカ/恋するスポーツ』(エピック)、WEEKENDの2011年作『LEISURE』(NICE)、Fragmentの2012年作『narrow cosmos 104』(術ノ穴)、ROMANTIC PRODUCTIONの2012年作『DISASTER』(SECOND FACTORY)

 

RELATED POSTS関連記事