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L'Arc~en~Ciel Tribute

参加アーティストの個性によって大胆すぎる変貌を遂げた14曲を個別に紹介!――(1)

連載
360°
公開
2012/06/13   17:59
更新
2012/06/13   17:59
ソース
bounce 345号(2012年6月25日発行)
テキスト
ディスクガイド/鬼頭隆生、土田真弓

VINCE NEIL

 

MOTLEY CRUE 『Saints Of Los Angeles』 Motley/Universal(2008)

80年代メタルの立役者、モトリー・クルーのヴォーカリスト、ヴィンス・ニールが歌うのは、メジャーからの初シングル“Blurry Eyes”。ラウドなギターがザクザク刻まれる荒々しいサウンドとなっており、ヴァースの反復を減らしたコンパクトな構成も奏功している。*鬼頭

 

ORIANTHI

 

ORIANTHI 『Believe II』 Geffen(2010)

マイケル・ジャクソンの「This Is It」で名を馳せたギタリスト/シンガーは“NEO UNIVERSE”で参加。打ち込みの硬質なビートで新機軸を見せた同曲は中期のU2を思わせるものだが、彼女は同様にシーケンスを用いつつ、伸びやかなロングトーンのギターを前面に出したドライヴィンなアメリカン・ロックに変換している。*鬼頭

 

TLC

 

TLC 『3D』 LaFace/Arista(2002)

バンド名の日本語訳であり、その〈復活〉を象徴した97年の重要曲“虹”を“RAINBOW”として歌うのは、90年代USのポップ界を代表するTLC! アコースティックな質感のトラックと壮麗なメロディー、そしてT・ボズとチリの歌声が美しく調和している。彼女たちの復活作が届くのも決して遠い日ではないはず。*鬼頭

 

ERIC MARTIN, JOHN 5

 

MR. BIG 『What If…』 Frontiers/WHD(2010)

J-Popのカヴァーにも定評があるミスター・ビッグのヴォーカリストは、満を持して大ネタに挑戦! 現時点で最大のヒット曲である瑞々しいロックンロール“HONEY”を、見事な歌唱力で堂々と歌ってみせている。加えて、ロブ・ゾンビのバンドなどで活躍するジョン・5のストレンジなギター・ソロといったら! *鬼頭

 

ZEBRAHEAD

 

 

ZEBRAHEAD 『Get Nice!』 MFZB(2011)

US西海岸の暴れん坊(と同時に大変な親日家)たちには、L'Arc〜en〜Ciel屈指のアッパー・チューン“READY STEADY GO”がよく似合う。BPMをグッと速めたエネルギッシュなスカ・パンク〜メロコアという、まさに〈縞馬印〉の仕上がり。間奏ではラップを入れてさらにアゲていくところも抜かりなし! *鬼頭

 

BOYZ II MEN

 

BOYZ II MEN 『Twenty』 rhythm zone(2011)

言わずと知れたR&Bシーンの20年選手。J-Popを含む数々のカヴァー集も制作してきた彼らは、キャッチーな冬ソング“snow drop”を重層的なコーラスワークとハンドクラップを交えたゴスペル調に改編。ハープやストリングスも用いたホーリーな雰囲気に、改めてメロディーの美しさが引き立っている。*鬼頭

MAXI PRIEST

 

MAXI PRIEST 『Refused』 Peppermint Jam(2007)

日本では織田裕二との“Love Somebody”で著名なUKレゲエ界の大ヴェテランが、初期の代表曲“Vivid Colors”をソウル〜R&Bテイストを含んだラヴァーズ・ロックに料理。レイドバックしたビートやソフトだが熱い歌い口、間奏のギターをスティールパンに置き換えたトロピカルさ、どれも絶妙だ。*鬼頭

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