MICHAEL MONROE
MICHAEL MONROE 『Sensory Overdrive』 Universal Finland(2011)
80年代以降のメタル界に多大な影響を与えたハノイ・ロックスの元ヴォーカリストは、L'Arc〜en〜Cielのライヴでも定番の“HEAVEN'S DRIVE”を選択。原曲を飾っていたブラスやコーラスは削ぎ落としてBPMも抑え、重厚なドラムスが牽引するヘヴィーなロックンロールに仕上げている。*鬼頭
DANIEL POWTER
DANIEL POWTER 『Under The Rader』 Warner Bros.(2008)
エッジーなバンド・アンサンブルと悩ましいメロディーラインが交錯する原曲が、超開放的なピアノ・エモに様変わり! 美麗なハーモニーといい、劇的なブレイクといい、心が浮き立って仕方ない“STAY AWAY”を高らかに鳴らすのは、“Bad Day”のヒットで知られるあのシンガー・ソングライター。*土田
CLEMENTINE
CLEMENTINE 『Animentine Best+』 ソニー
〈天才バカボン〉をはじめ、近頃は日本のアニメやCMソングのボサノヴァ・ヴァージョンを洒脱に響かせているフランス人シンガーが、母国語でジェントルに口ずさむのは“flower”。アコギとパーカッションが織り成すエスプリなムードのなかで、原曲の持つポップなメロディーをたおやかに浮かび上がらせている。*土田
POLYSICS
POLYSICS 『15th P』 キューン(2012)
L'Arc〜en〜Cielを積極的に聴いてこなくとも知っている人は多いであろう“SEVENTH HEAVEN”は、これぞPOLYSICS!な変貌ぶり。グラマラスなダンス・チューンをピコピコ・ガレージにリメイクしたうえ、徹頭徹尾いつもの超絶テンションで押しまくる。〈耽美とはなんぞ?〉とでも言いたげなぶっ飛んだ昂揚感が最高! *土田
シド
シド 『dead stock』 キューン(2011)
黒夢のトリビュート盤にも参加していた4人組は、その際と同じく原曲を丁寧にトレースしたアレンジを披露。L'Arc〜en〜Cielの20周年を記念した世界ツアーでもセットリストに組み込まれた定番曲“Shout at the Devil”をセレクトし、スピーディーな展開のなかで狂おしいほどのエモーションを炸裂させている。*土田
Hemenway
Hemenway “Escape” キューン(2012)
これは格好良い! 流麗なピアノ・リフがリードするラテン調のハウス曲“Cares of Venus”に挑んだのは、2人の韓国系米国人を含む4人組。韓国語〜英語〜日本語を駆使した詞とエレクトロニクスを効果的にまぶしたグルーヴィーなバンド・サウンドが相まって、フロア・コンシャスな原曲の特色に異なる彩りを与えている。*土田
TOTALFAT
TOTALFAT 『Wicked and Naked』 キューン(2012)
まさにアメリカーン!な抜けの良いロック・チューン“Driver's High”のBPMをグッと上げ、アクセントにキャッチーな速弾きを交えることでほぼ自身のオリジナル化したTOTALFAT。メロコア・シーンの人気者らしく、胸のすくようなハードコア・パンクで本作の〈最高のフィナーレ〉を爽快に飾っている。*土田