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(第7回)ソウルのインディー・バンドを観るならココ!

連載
長谷川陽平のソウルで勝手に生きてます。
公開
2012/12/05   19:00
更新
2012/12/05   19:00
テキスト
文/長谷川陽平


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チャン・ギハと顔たちでギタリスト/プロデューサーを務める日本人メンバー・長谷川陽平が、ソウルは弘大(ホンデ)に集まるミュージシャンの生態に迫る連載! 今回は弘大インディー・バンドの拠点となっている人気のライヴハウスを紹介します



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いよいよ年末ですね……ミュージシャンだけではなく、この地球上のさまざまな人たちが忙しくなる季節です。しかし、何だかアッという間に12月ですよ。〈こんなに1年って短かったっけ?〉なんてことを口にしますが、〈またその表現か〉と月並みな言葉だなぁと思いながらも、脳内では〈……本当にそうだよなぁ〉としみじみ実感してしまう自分もあり……。

で、まぁやはりライヴの季節でもあるわけですよ。われわれチャン・ギハと顔たちも、12月8~9日に釜山、14~16日にソウルで計5日間の単独ライヴをやります!! 現在絶賛リハ中でありまして、おもしろいライヴにしようといろいろ構想中です。韓国へおこしの際はぜひ。 来年1月には東京でもライヴがありますよ!!

そして今回は、〈ちょっとライヴハウスにでも行ってみようかな……〉と旅の途中の行き当たりばったりでもおもしろそうなところを紹介したいと思います。



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まずは弘大のど真ん中にある〈Club 打(タ)〉。店長もバンドをやっており、その繋がりもあってか、さまざまなジャンルの面々が出演いたします。大きなハコでやるような人気のあるバンドがたまにここでライヴをしたり、おもしろい企画もやっているので、開店後瞬く間に弘大インディー・シーンの中心地的な存在になりました。私が企画して、チャンギハと顔たちやクライング・ナット、トゥゴウンカムジャなどでライヴをやったこともある、個人的にも大好きなハコです。ウィークデーはバー・タイムでお酒が呑めるようになっており、舞台では弾き語りがある日も。で、週末は当然ライヴハウスに……という感じで営業しております。しかもここの両隣はバーなので、ステージ観覧後に即ビールで一杯……も可能であります(笑)。



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さらにもう一軒、以前連載第4回にてチラッと書いたワウ山路29キルにある〈Club Bbang(パン)〉です。こちらは弘大インディー界を黎明期から支えてきたといっても過言ではないでしょう。15年以上の歴史を誇り、いまもアンダーグラウンドを支えています。音楽好きな店長はとてもいい人で、いつもニコニコしております。出演陣もジャンルは幅広く、ヴィドゥルギ・ウユなどのシューゲイザー系や、ルック&リッスンらパンク・バンドをはじめ、フォークやサイケデリックなど、新人からヴェテランまで出演。それゆえにおもしろいライヴハウスであるわけです。

とにかく気軽に訪れてみてください。ひょんなことから友達になり、〈呑みに行こう!〉なんて誘われるかもしれませんよ!! かくいう私も、ライヴハウスで〈You!……drink together!!〉から始まった韓国生活ですから。



PROFILE/長谷川陽平



韓国のバンド、チャン・ギハと顔たちのギタリスト兼プロデューサー。95年に韓国へ移住し、トゥゴウン・カムジャやサヌリム、ファン・シネ・バンドなどで活動。現在は他にもミミ・シスターズや美男美女の〈美男〉ギタリストを務めたり、若手パンク・バンドのLook & Listenのプロデュースなども手掛けている。2013年1月11日には渋谷O-Westでチャン・ギハと顔たちの来日公演が決定! いつもここでつぶやいてます→twitter.com/#!/lghopper_yohei