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【第17回】――Dorothy Little Happy

タグ
女性アイドル
連載
ZOKKON -candy floss pop suite-
公開
2013/02/13   18:00
更新
2013/02/13   18:00
ソース
bounce 352号(2013年2月25日発行)
テキスト
インタヴュー・文/ピ~ス!久保田

 

仙台より、愛と小さな幸せをこめて

 


メンバーは左から、秋元瑠海(96年生)、白戸佳奈(94年生:リーダー)、
髙橋麻里(94年生)、富永美杜(96年生)、早坂香美(96年生)

 

仙台在住のDorothy Little Happy(以下ドロシー)は、シーン活況の底力を築いているローカル・アイドルの代表格であり、その勢いをぐんぐん全国規模へと広げている5人組。ピュアで人懐っこいキャラクターもさることながら、〈歌と言葉をしっかりと届けたい〉という意識を強く感じさせる楽曲によって、そのチャームを輝かせているグループなのだ!

「ドロシーの曲って歌詞が独特だと思うし、CDでもライヴでも気持ちが伝わるように歌っています。盛り上がる曲はいっぱい盛り上がって、バラードとかは静かに聴いてほしいなって思います」(白戸佳奈)。

「歌詞の意味を聴いている方に伝わるように意識して歌っています」(富永美杜)。

「どの曲にもそれぞれ違った世界観があって、特にしっとり聴かせるバラードにはそれがよりいっそう強いと思います」(早坂香美)。

アイドル・ソングのトレンドになっている高速でハイテンションなライヴ対応サウンドとは一線を画すものでありながら、ドロシーはステージのほうもホット。代表曲のひとつとなった“デモサヨナラ”における対話スタイルのコール&レスポンス——〈好きよ♪〉〈オレもー!〉——なんてまさにドロシーらしいところで……楽しい!

「お客さん全員を楽しませて幸せを届けるぞ!という思いと、私たちらしいライヴをする! 前よりもいいライヴをする!という意識でステージに臨んでます」(髙橋麻里)。

「来てくれた方全員に感謝の気持ちを必ず届けると決めてるんです。あとは、とにかく自分がいちばん楽しむことが大切だと思ってます」(秋元瑠海)。

そんなドロシーが、いよいよファースト・フル・アルバム『Life goes on』をお届け! 先行シングル群はもちろん、震災の復興ライヴからずっとステージで歌い続けてきたタイトル曲——「曲中の〈あなた〉という存在は、聴く人によって家族や大切な人など……さまざまな人に置き換えることができて、いろんな人に共感していただける曲です」(香美)——に加え、新曲も満載。「メンバーひとりひとりがソロで歌うところをぜひ聴いてほしいです」(瑠海)というダンス・ポップ“諦めないで”、「〈君と友達でいることが 今では僕の誇りなんだ〉という歌詞がお気に入りです」(佳奈)という友情ソング“Dear My Friend”、「1曲全部を自分たちで作詞したのはこの曲が初めてだったので、みんなでいっぱい話し合って作り上げた曲です。等身大のラヴソングになりました」(麻里)というバラードの“流れゆく日々”、そしてハートフルなラスト・ナンバーで「歌の中に〈ありがとう〉という言葉が13回入っているんです。歌い終わって〈ありがとうございました〉という挨拶も入れて……」(美杜)という“14回目のありがとう”など、煌びやかなアイドル・ポップのなかで〈歌と言葉〉を際立たせながら記してきたひとつひとつの点が太い線となって浮かび上がってくる、ドロシーらしさ満開の一枚だ!

「自分で言っていいのかわからないんですけど……(笑)、今回のアルバムはとても素敵な作品だと思うんです。だからドロシーのことを知らない方にも一度でいいから聴いていただきたい! 一人でも多くの方に『Life goes on』を届けたいです!」(佳奈)。